【映画の感想】1917 命をかけた伝令

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初めに

時代は第一次世界大戦の最中を舞台に2人の若きイギリス兵の姿を描いた作品、また本作はサム・メンデス監督の祖父の話を元に作られている。

自分が思った感想

本作のストーリーは、イギリス兵のウィリアム・スコフィールドとトム・ブレイクがイギリス軍のエリンモア将軍から進軍中の部隊に伝令を届ける事を命令する。

敵軍は既に撤退済みで無人地帯へ2人は足を踏み入れる。

まず、本作はストーリーがかなりシンプルで、伝令を届ける言う事に絞っており、2人が数キロ先の進軍中の部隊にどの様に向かうのかを描いている。

この作品では、移動中は少ない人物、部隊に居る時は大所帯とメリハリが凄く良く出来ている。

移動中は2人だが、移動中のセットが狂気じみており、これだけの為にセットを作ったって思うとゾッとするほど作り込みが凄い、例を上げると

  • 馬の死体に蝿がたかっている、人に死体には蛆虫がたかっている
  • 戦場なのであらゆる場所に死体が放置されている、中には有刺鉄線でぐるぐる巻にされた死体とかもある
  • ある場所では、大砲の薬莢が所狭しと設置されている
  • 泥のぬかるみの作りが半端なくリアルで、靴が泥まみれなるところも見事
  • 天候も曇りで統一されており、実際の天気が曇り無い限り撮影は一切行わなかった。
  • 建物のセットも数分しか登場しないのに破損とかもしっかり作り込まれている
  • 後半の崩壊した町の作りは凄く、登場人物は数名しか出ないが全体に大きく動くシーンは圧巻

とにかく作り込みは、生々しく息を飲むセットの演出は技術的な素晴らしさをありありと伝えている、何もない平地に大規模なセットをゼロから作っているのは驚かされる。

生々しく=生理的に受け付けられないって可能性もあるのでこの部分は賛否があると思う。

ストーリーをシンプルしている分、道中のセットや演出が印象に残りやすく、時間を忘れて見るくらいだった。

ただし、人物に関してはスコフィールドとブレイク以外の話が一切出てこないし、全体的なセリフは少なく2人の話はあるけど、それも多くないので人物像を中心が好きな人には物足りないと思う。

演出やセットが狂気じみているのは、ダンケルクに似た感じを受けるがどちらも別のベクトルなので似ているということもない。

最後に一言

演出に力を入れている傑作と呼べる作品で、狂気を感じるほどの演出を見てみたいって人にはお勧め出来る作品で戦争映画が苦手でなければぜひ見て欲しい。

作品の概要

原題:1917
日本公開日:2020年2月14日
監督:サム・メンデス
脚本:サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
主な出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン
上映時間:119分
鑑賞方法:映画館
映画館での鑑賞回数:1回