【映画の感想】秒速5センチメートル

劇場アニメ, 感想尾上綾華, 新海誠, 水橋研二, 秒速5センチメートル, 近藤好美

初めに

新海監督の過去作をまだ見たことが無かったので、時間を作って見てみる事にしました。過去作ですがよく出来た作品だと感じました。

自分が思った感想

本作は3話形式となっており、1990年の小学生時代・1999年の高校生3年時代・2008年の社会人時代と3構成に分かれており、遠野貴樹と篠原明里の話から始まる。

貴樹と明里は学校では仲が良かったが、その明里は父親の仕事の都合で小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことがなくなってしまう。

それでも貴樹が中学に入学して半年位してから、明里と文通を始める。しかしその後、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった。栃木と鹿児島、東京と鹿児島と違いとても遠い距離になると考えた、貴樹は明里に会いに行く決意をする。

その時に電車移動をするが、その時の駅の作画の細かさは素晴らしく、2000年後半の大宮駅構内が出てくるがその作画に懐かしさを覚える位、細かく作られている。

1話の桜花抄では電車の乗り換えのシーンが出てくるが電光掲示板系も実際にそこに居る雰囲気が味わえる印象を受けた。それに切ない雰囲気と少し悲壮感のある1話はとても見事だと言える。

そして、なんとか貴樹は明里に出会うことが出来、そして思いを伝え翌日には、貴樹は地元に戻るがそれと同時に貴樹の心には、大きな心の残りが出来る。

2話のコスモナウトの舞台、鹿児島県の種子島が舞台で1999年の高校生3年時代と進んでいく、2話は1話の少し悲壮感のある感じから、一転して温かみのあり、自然や空模様の美しさは中々のものだった。

そして、主人公は澄田花苗へと変わる。花苗は転向してきた、貴樹が好きで告白出来ずにいた。告白を考えていた、だが貴樹の心は常に別の頃にあった。

その時の花苗の心の心情は見事でその届かない想いのもどかしさがとても良く出てきていて、この部分は本当に凄かった。そしてある時をキッカケに貴樹の心は届かない場所にあるのだと悟ってしまう。

そして話は3話の秒速5センチメートルへと続いていき、貴樹は社会人となり、高みを目指して仕事をし、付き合っている女性もいた。そんな最中である踏切で貴樹は見知らぬ女性とすれ違った。

その時、貴樹は踏切を渡りきった後、その女性は振り替えて来ると感じ貴樹は振り返るが既に遮断器が降りており電車が踏切を通っていった。電車が通り過ぎた時にはその女性は既に居なくなって居た。

3話は桜の舞い散るシーン等が素晴らしいのだが、難点を上げるとすれば明るいシーンがほぼ無い、その他全体的に暗いシーンが多く、年代重ねていき貴樹の更に暗い部分を見せられるので、見て気落ちする人には勧められないと思った。それと、物凄く好き嫌いが分かれると言う付け加える。

1話、2話は大丈夫だけど、3話は絶対に受け入れられないって言う人がいるくらいだからだ。特に花苗がいいって人にはかなり否定的な意見もある。

最後に一言

全体的に暗めな印象を受けるが作画がとても丁寧で、昔の作品ながら見惚れた。難点にも上げているが明るい作品では無いので見るのはある程度、覚悟がいるんじゃないかな?って思った。

間違っても天気の子の余韻を残した状態で見るべきではない作品だと思う。

作品の概要

公開日:2007年3月3日
監督:新海誠
脚本:新海誠
主な出演:水橋研二、近藤好美、尾上綾華
上映時間:63分
鑑賞方法:アマゾンプライム