【映画の感想】地獄の黙示録

外国映画, 感想ジョン・ミリアス, フランシス・フォード・コッポラ, マイケル・ハー, マーティン・シーン, マーロン・ブランド, ロバート・デュヴァル, 地獄の黙示録

初めに

1980年に公開された戦争映画、戦争とあるが、人間ドラマも含んだ奥深い作品。

自分が思った感想

ベトナム戦争後期。アメリカ陸軍空挺将校のウィラード大尉は、妻と離婚してまで再び戦場に戻ってきた。とはいいながらも、任務が無い間は部屋で酒浸りの日々でもあった。

ある日、ホテルに滞在中にアメリカ軍上層部に呼び出され、元グリーンベレー隊長のカーツ大佐の暗殺指令を受ける。

最初、ウィラード大尉は何故呼び出されたか困惑していたがCIAによる要人暗殺の秘密作戦に従事してきた経験が豊富だった。その実績を買われての事だった。

アメリカ軍上層部はカーツ大佐の情報を、ウィラード大尉に伝えるが、カーツはアメリカ軍の命令を無視して暴走し、カンボジアのジャングルの中に独立王国を築いていた。

そして任務を受ける事になった、ウィラードは海軍の河川哨戒艇に乗り込み、乗組員に目的地を知らせぬまま大河を遡行する。ウィラードはある戦場に到着するのだが、ここでは戦争が起きているのだがまともな人間が居なかった。

その戦場ではどんな事が行われているか?

  • 戦場の真っ只中にカメラマンがおり、戦争をしているフリを撮影している
  • 兵士も絵になりそうな場所を撮るように命じる
  • 周りに居る民間人を助ける様に見えて、民間人の恐怖を弄んでいる
  • サーフィンをする為に前哨基地を襲撃する

ウィラードはそんな光景を目の当たりにしながらもカーツを追うため、カンボジアに向けて河を横断していくのだった。

最初にウィラードが行く戦場は狂気に満ちており、戦争を無理やり作り出している印象を受け、特に指揮官は利用できるものは何でも利用している光景はゾッとする印象を受ける。

ヘリで爆撃をするシーンもそこに含まれるが、ワーグナーのワルキューレの騎行を流しながらで、更にはナパーム弾だ、こんな良い匂いは他にない!朝のナパームは格別だ、とまで言う程、狂気にだと感じる。

ただ、流れ的にはダレることも無く、特に演出面に関しては高く評価したい、ワルキューレの騎行が流れるシーンは圧巻とも言える。

この戦場がメインになることは無く、ウィラードはジャングルの河をドンドン進んでいくが、進んでいく度に正気を失って行く、カーツがいる独立王国まで幾つか寄り道をすることになる。

  • ジャングルに突如として出現したプレイメイトのステージ
  • 指揮官抜きで戦い続ける最前線の兵士

正気を失った先では、短気になったりと、河を進む前と印象が大分異なる。ただ、河を進むシーンは全体の3割ほどとなるが、戦場のシーンに比べるとダレてしまう印象を受ける。

もちろん段々と気を失って行く過程は上手く描かれてはいるがダレるのが先になってしまう。後はカーツが居る独立王国のシーンは賛否が大きく分かれる。

カーツの描写は中々面白いのだが、カーツに魅力を感じなければつまらないシーンで片付けてしまう所もあって少々もったいないと感じた。

余韻もどう感じるかによっても評価が分かるなと感じた部分もあった。

特別完全版

劇場公開版より、50分近くの未公開シーンが追加されており、ストーリーに深みを感じる。特に河を進んでいくシーンの途中に大きなエピソードが追加され、ある意味別物の出来になっている。

全体的に長くなってはいるが、説得力のある作りになっており、ウィラードに対する印象も大きく変わると言っていい。

最後に一言

戦争映画と見れば一級品の作品だが、後半部分が賛否が分かれる所なので人を選ぶ作品でもある。ただ、今から劇場公開版を見る意味は殆ど無いので特別完全版を見ることを勧める。

作品の概要

原題:Apocalypse Now
日本公開日:1980年2月23日
監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:フランシス・フォード・コッポラ、ジョン・ミリアス、マイケル・ハー
主な出演:マーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュヴァル
上映時間:153分(劇場公開版)、202分(特別完全版)
鑑賞方法:映画館(劇場公開版)、Blu-ray(特別完全版)
映画館での鑑賞回数:1回