【映画の感想】メッセージ

外国映画, 感想エイミー・アダムス, ジェレミー・レナー, メッセージ

初めに

謎の宇宙船と地球外生命体との意思疎通をテーマにしたSFドラマ映画で宇宙船らしからぬフォルムなど普通のSF映画と毛色が違う作品

自分が思った感想

世界各地に謎の宇宙船が現れ、世界は緊急自体となる。大学で言語を教えている学者のルイーズ・バンクスの前にアメリカ軍大佐のウェバーが現れ調査の依頼をする。物理学者のイアン・ドネリーと調査を始める。

宇宙船が現れて世界は混乱に陥るが、パニックの様子を映す事は無く、ストーリーは静かに進んでいく、そして調査はウェバーらが指揮する宿営地で行われる。ここでも軍事施設の様な趣きだが殺伐とした雰囲気は少ない。とにかく雰囲気作りが凄いと言って良い。

そこでの任務は宇宙船の中にいる2体の地球外生命体の飛来の目的を探ることだった。今作で思ったのは、SF映画として珍しく地球外生命体の全体像が把握出来ない点で正体は一切明かされていない。(明かす為の意思疎通が無いので不可能)

試行錯誤の末、墨を吹き付けたようにして描かれる文字言語の解読がはじまる。並行して、ルイーズは病で死ぬ娘とその母としての自分が登場する光景のフラッシュバックに悩まされる。過去の記憶のように感じられるが、彼女は娘を持ったことがない。

このフラッシュバックの映像は後に地球外生命体と交流進めていく上で重要な要素となっていく。それこそストーリーとルイーズの運命を大きく変えるフラッシュバックだからだ。

結論を急ぐ政府の要請にルイーズは地球外生命体の目的を彼らの文字で尋ねると、人類に「武器=道具」を与えるために地球に来たと解釈の出来る返答があった。これを脅威と見なした中国軍は通信回線を閉じ、地球外生命体との戦争の準備を始めてしまう。

異星人を脅威と見なした一部将校が、宇宙船に爆弾を仕込み、対面の間で爆発し地球外生命体対人類の戦端を開いてしまう。異星人の重力コントロールで助かったルイーズとイアンは、地球外生命体が最後に残した複雑で巨大なメッセージから、世界中の協力により、人類に地球外生命体の何かがもたらせると解読するが、もはや世界の研究者との通信回線は切れ、地球外生命体との戦争が始まる寸前になっていた。

ここでルイーズは時間を超越出来る事を知る。そのフラッシュバックの意味も徐々に明かされていく。本作ではフラッシュバックの意味と今の行動がセットになっている事に気がつく、特にストーリーの最初は意味不明かと思うシーンも伏線が回収されて行くのは見事だった。

しかしSF映画と言われると少し微妙な所があり、アクションシーンは無い大人しい作品になっている。人によっては退屈するかもしれない。

最後に一言

地球外生命体とのメッセージ、言葉のやり取り、SF映画で意思疎通が出来て当たり前の概念を崩して来ているのは意欲的な作品だと思った。宇宙船がお煎餅のばかうけに見えるのは自分だけは無かったと思う。

作品の概要

原題:Arrival
日本公開日:2017年5月19日
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
主な出演:エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー
上映時間:116分
鑑賞方法:映画館、Blu-ray
映画館での鑑賞回数:1回