【映画の感想】リズと青い鳥

2019年7月13日劇場アニメ, 感想リズと青い鳥, 本田望結, 東山奈央, 種崎敦美, 響け!ユーフォニアム

初めに

響け!ユーフォニアムの番外編的な作品で、音楽で全国!って雰囲気ではなく、2人の少女と童話がリンクしていく作品、絶妙な距離感と息遣いを描いた作品。

自分が思った感想

まず、時系列的には誓いのフィナーレの作中に挟まる話で、基本的に3年生が中心の話となり扱い的にはスピンオフ作品となっている。それもあってか作風が大きく変わっており、作画は繊細で細く、静かな作品となっている。

本編の全国!って雰囲気はあるものの熱血系が大きく控えられているのも見ていて感じる。シリーズ作品だけど作風を大きく変えているのは驚いた。既存のキャラクターも線が細く描かれている。

見どころとしては、本作に登場する童話のリズと青い鳥で本作の主人公である内気な鎧塚みぞれ、陽気な傘木希美と童話の内容が徐々にリンクしていく。果たして童話の中のリズと少女の関係は?リズと青い鳥は楽曲にもなっており、コンクールでの課題曲でみぞれと希美はメインの楽曲を担当する。

しかし、みぞれは希美と一緒に居たいと思うが希美はみぞれの気持ちに気がついてない。二人の歯車がうまく噛み合わず、それが演奏の練習にも影響をしてくる。

それは童話の中のリズと徐々に重なっていく。みぞれと希美、リズと少女の距離感が絶妙で近いようで遠い、近すぎて気が付かない。そのもどかしい距離感は中々のもので見ているこちらもヤキモキしてしまう。

しかし、スピンオフ作品だけど響け!ユーフォニアムシリーズの一つなので3年生が進路で悩むシーンは学生らしいシーンでよく出来ている。3年生の部長、副部長が部をまとめるのに苦悩する所もこのシリーズならではの作りになっている。

そしてリズと青い鳥の童話のシーンは作風そのものが異なり絵本の世界を彩り、童話と日常のシーンとの区別がハッキリしている。ここまでの棲み分けは見事でそして、みぞれと希美がリンクして交差するシーンは非常に深みを感じる。美しく儚い想いと共に

ただ難点として上げると、劇場版だけを追ってきた人だとみぞれと希美の関係が少々理解しづらい。単体作品として作られているが特に希美は劇場版では登場しないので(テレビシリーズでは登場する)キャラクターの把握は少し難しいかもしれない。

最後に一言

息遣い、距離感等、とにかく繊細な作りで音も繊細でその繊細さにハッとさせられる事、請け合いである。繊細な作品を求めている人にぜひ勧めたい作品である。

作品の概要

公開日:2018年4月21日
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
主な出演:種崎敦美、東山奈央、本田望結

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上映時間:90分
鑑賞方法:映画館、Blu-ray
映画館での鑑賞回数:2回