【映画の感想】フューリー

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初めに

第二次世界大戦時代を描いた、戦争ドラマ映画で本物のティーガーI戦車を使用したリアリティのある演出が話題になった映画

自分が思った感想

1945年4月、連合国がナチス・ドイツに最後の攻勢をかけようとしていた。その時、第2機甲師団第66機甲連隊に所属し、戦車シャーマンのフューリーには以下のクルーが乗り込んでいた。

  • 車長:ドン・ウォーダディー・コリアー
  • 砲手:ボイド・バイブル・スワン
  • 装填手:グレイディ・クーンアス・トラヴィス
  • 操縦手:トリニ・ゴルド・ガルシア
  • 副操縦手:ノーマン・エリソン

その中のノーマン・エリソンは死亡した、副操縦士の代わりとして配属された、しかしノーマンは戦車は外見こそは知っているが戦車の中の事は知らず、その上戦闘経験もない兵士だった。

それと車長のウォーダディーはナチスドイツの武装親衛隊に対し憎しみを抱いていることを顕わにする。この時、ノーマンは戦車の中を清掃しろと命じられ清掃を行うが、その戦車の中には人の剥がれた肌が散乱しており、その手の物を見たことが無いノーマンは戦車の外で嘔吐してしまう。

この段階で戦争をしていて命のやり取りを行っているのが明白にわかる様になっているのが残酷と共にリアリティである事を鮮明にしている。

ノーマン以外のクルーは北アフリカ戦線からの歴戦の猛者であった。そのため、ウォーダディーとともに生き残ってきたクルーは、戦闘経験が無くドイツ兵を殺すのに怖じ気づくノーマンを過小評価する。

ノーマンはそもそも戦闘経験が無く歴戦の猛者と明らかに違うが、この場面を通してノーマンの考え方が徐々に変わっていく事になる。(この時は人の命のやり取りを肯定しているわけではない。)

その後、戦車小隊が縦列で行軍中、ノーマンは木陰に敵らしき人影を見つけるが味方に警告せず、それが原因で敵の少年兵の攻撃によって先頭を走るパーカー中尉の戦車が破壊、乗員も火だるまになってしまう。

子供だと言う事で報告もせずに戦闘をためらうノーマンにウォーダディーは怒り、戦争の現実を思い知らせるためにノーマンに捕虜の殺害を強要する。

当然ノーマンは拒否するが、ウォーダディーは強引に拳銃を持たせノーマンを羽交い絞めに近い状態で拘束し、引き金を強引に引かせ捕虜を殺害する。だがウォーダディーはノーマンを嫌っているわけでは無く、時間が立つと同時に距離感が薄まり、絆も強くなっていった。

任務で小さな町の制圧をし、ウォーダディーとノーマンは民家に入り、ドイツ人女性のイルマとそのいとこ、エマに出会う。最初は2人とも警戒するが、ウォーダディーは銃を下ろし警戒心と解かせる。ノーマンもエマもお互いの心を通わせ、ベットを共にする事になる。(ノーマンがイルマの家にあったピアノを弾いた事でお互いの距離が一気に縮まった。)

そしてフューリーの残りのクルーがイルマの家に上がり込む、しかし嫌がらせを行ったり開戦当初の苦い思い出を語りだしたことでウォーダディーは激昂し、緊張を引き起すことになった。そして伝令がやってきて任務にも戻ろうとした時、ドイツ軍の砲撃が加えられる。砲撃によって砲弾がイルマの家を直撃し、エマは死亡する。

この時のウォーダディーはドイツ人女性であれ紳士に接しようとしていた事がわかるシーンで、ウォーダディーとノーマンだけであれば穏便に事が進んでいたであろうと言う事がシーンの中でうまく描いている。歴戦の猛者は野蛮人ではないと言う表現はギャップと共に良いシーンだった。

後退するドイツ軍が防衛戦に参加しない市民を殺害してその遺体を見せしめにしたり、アメリカ軍に近寄った市民を射殺し、自らの町を燃やす様子を見て、ノーマンは敵兵に対する憎悪を燃やしていき、敵を容赦なく撃つようになってゆく。心を通わせたエマはあろう事か同じ国のドイツ軍によって殺されたからで、エマの死亡はノーマンの中で大きな変化になった。

ドイツ軍は交差点を通過して攻撃してくる可能性が高いことから、ウォーダディーの率いる戦車小隊はその交差点の保持を命じられる。部隊は行軍途中、1両のティーガーIと遭遇する。

戦闘の末、ティーガーIの撃破に成功するものの、その過程で4両のうち3両が撃破され、フューリーのみが残る。

ここで無線も使えなくなり、孤立した状態だった。そしてフューリーは前に進むが途中地雷を踏み、戦車の履帯が切れ走行不能になった。

ウォーダディーはノーマンに高い台からの偵察を命じ、ノーマンは偵察を行う、その時ノーマンは双眼鏡で300名からなる武装親衛隊の大隊は歌いながら行進していた。

戦車の修理を行っていたクルーは戦車を捨てて逃げようを考えるが、ウォーダディーはそれを拒否し一人でも戦うとする。他のクルーは気が進まないながら戦う事を決意する。そして、破損した戦車1両対武装親衛隊の大隊との対決が始まるのだった。

とにかく全体的にリアリティがあり、戦車を実際に使用しての撮影が行われた事もあり臨場感は抜群で戦車の重々しい金属の質感等が遺憾なく表現されているのが印象的だった。

戦車と歩兵の対決は近代兵器での戦いでは無いので破損した戦車とは言え装甲は固く威圧感も凄い。戦車砲や小火器を駆使したギリギリの戦闘は緊張感満点だった。

ただし、明るい展開は一切ない戦争ドラマなので明るいシーンを期待する人には全く勧められない作品となっている。

最後に一言

戦車の威圧感や戦争の荒々しさを描いており、中々見ごたえ満載で、人が選ぶがとても完成度の高い作品だと感じた1本だった。

作品の概要

原題:Fury
日本公開日:2014年11月28日
監督:デヴィッド・エアー
脚本:デヴィッド・エアー
主な出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル
上映時間:134分
鑑賞方法:Blu-ray