【映画の感想】シン・ゴジラ

2019年6月3日感想, 日本映画GODZILLA, ゴジラ, シン・ゴジラ, 庵野秀明, 樋口真嗣, 石原さとみ, 竹野内豊, 長谷川博己

初めに

自分にとっては初のゴジラで総監督が庵野秀明さんという事で期待をしていた、だけど一回見ればそれでいいよな?感覚だった。しかしこの作品は自分の中でとても大きくなる事を初めて見た時は気が付かなかった。人生に大きな影響を与えた作品の内の1本になった。

自分が思った感想

政府は、原因を海底火山か熱水噴出孔の発生と見て対応を進める。内閣官房副長官矢口蘭堂(35歳という異例の若さ)は、最初海底噴火なのか?など聞き始めるが調査を始めた段階なので何とも言えないという回答だった。

11月3日8時30分ごろ、東京湾羽田沖、無人の小型船が放置されおり、海保はその調査にあたっていた、しかし小型船に人は居なかった。その時大量の水蒸気が噴出し、東京湾アクアラインでトンネル崩落事故が発生する。

本件は状況が不可測で複合的な初動対応は必要な件とされる為、官邸対策室に改組される事になった。

その間、矢口はネット上の情報をかき集めていく、そして総理が戻り総理レクが行われる。


レクではインターネット上の一般人による目撃報告や配信動画などから、いち早く事故の背景にある巨大生物の存在を示唆するが、周囲はそれを一笑に付す。巨大生物=巨大なクジラなど、議事録が残る会議でも矢口のしつこさに総理も呆れるくらいだった。

しかし、まもなく巨大生物の尻尾部分がテレビ報道されたことで、政府は認識を改める。そう、この段階で会議を行っていた事もあり、のちに全て後手に回っていたのだった。

そして有識者会議や、生物学に詳しい内部の人間の意見を参考にして自重で潰れるため上陸は不可能とは裏腹に、巨大生物は多摩川河口から大田区内の呑川を這いずるように遡上し、蒲田で上陸し、街を破壊しながら北進を始め、都心部中心へ向かっていくのだった。

ここまでは作品のほんの冒頭部分にしか過ぎないがとにかくリアリティーに溢れている作風には驚かされるの一言で、セットや小道具に至るまで現在存在している物を用意している。

リアルなのは政府の動き、混乱に陥る人々だけどSNSが発展しているから影響で逃げろと言われても興味津々で動画撮影を行ったりと今の世相をしっかり反映させている。

今回の事態に対処するのは自衛隊以外ではできないと言う事もあり、治安出動を下すことになった。そして巨大不明生物との戦いが始まろうとしたが突如、巨大不明生物は海に戻っていった。そして巨大不明生物が通った所は全てが壊されていた後だった。

この後、政府は巨大不明生物特設災害対策本部を立ち上げ、矢口を事務局長とし様々な人物が集められていた。出世に無縁な霞ヶ関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児と個性豊かな人物が巨大不明生物について調査を始めていった。

その後、アメリカの大統領特使のカヨコ・アン・パタースンが矢口を訪ね、巨大不明生物の調査を行っていた。その人物はゴロウ・マキと言う研究者だった。

のちに、巨大不明生物はゴジラと呼称され世界を巻き込んだ展開へと発展していくのだった。最初は日本だけの問題になっていたが、その後はアメリカ政府のカヨコも絡み、ゴジラについて調査を色々な角度で進めることになる。のちにイギリス・ドイツ・中国・ロシアの国連までもが登場し、世界問題まで発展していく。

ゴジラの調査は色々な角度で進めるとあるが、様々な人物が登場し、出演している葉裕さんは約370人以上となっている。シン・ゴジラの撮影が始まると日本の俳優さんが居なくなると言わしめるほど多くの人が出演しており、お笑い芸人・ミュージシャンなどジャンルに囚われない人たちが数多く出演している。

そして、再度ゴジラは上陸してくる。自衛隊も上陸に備え軍備を着々と進めており、直接対決を行う事になった。

最初のゴジラ第2、3形態の時もそうだが、今回ゴジラは初のフルCGとなっている、そのお陰なのか非常に凶悪な顔つきになってるだけなく、目の動きや体の凹凸がとても細かく作られている。

その他にゴジラと対決するシーンの半数がフルCGとなっていて特に神奈川県 武蔵小杉駅周辺の作り込みは半端なく、実物と見間違うほどのフルCGとなっている。自衛隊が実際にゴジラと戦う際の戦車やヘリコプターもCGで作られている。

本作は、ゴジラの対決より人物との会話のシーンを重きに置いているが、その時の撮影が面白く、特にカメラワークは中々見ていて面白った。椅子にカメラを乗っけて移動して撮影やiPhoneで撮影したシーンとかカメラワークのこだわりが凄く感じられる。

単純に撮影用のカメラを使うのでは無く、ありとあらゆる物を活用すると言った工夫がとにかく凄かった。その他だと作中様々オマージュを見る事が出来、作中の最初に出てくる11月3日はゴジラの日で小型船はグローリー丸となっているがこれは初代ゴジラの栄光丸のオマージュだったり

特撮好きな庵野総監督が作中に様々な要素を入れている、とにかく数が多いので探してみるのもいいかもしれない。その他に安野モヨコさんのコミック「オチビサン」も登場する。(安野モヨコさんは漫画家で庵野総監督の奥さん)

作品は総じて高いが、見逃せない問題点もあった。まずは一部音声は声優さんの音声となっている。これは案内放送等は真ん中から聞こえるのはごく普通だが本来なら右から聞こえないとおかしい音声が中央から聞こえるのは、リアリティーに欠け非常にもったいないと思った。その他では対ゴジラ戦での爆発音等は全て特撮で使われる音になっており、場違いにもなっており頂けなかった

展開がとても早く、台詞は早口で喋るので聞き取りづらく感じるかも、元々は3時間位の作品だったが2時間で収める為に早口の台詞を採用してカットを減らすと方向を採用している。(それでもカットされたシーンは結構多い。)

後半のヤシオリ作戦がヤシマ作戦にしか見えない、最もツッコまれた箇所でエヴァファンからの指摘が多い、無人機を使ってとか消耗戦に持ち込む所は確かにエヴァ序の演出に近いと感じた。

最後に

最初はエヴァ:Qの件があった為、前評判はあまり良くなかったが見るものを圧倒しこんな凄い作品があるんだ!と言わしめるまでになった傑作中の傑作で自分も相当シン・ゴジラに惚れ込んでいると言っていい。

でなければ映画館、Blu-ray、4K ULTRA Blu-ray、テレビ放送、アマゾンプライムで見ることは無かった。

作品の概要

公開日:2016年7月29日
監督:樋口真嗣
脚本:庵野秀明

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主演:長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、野村萬斎
上映時間:119分
鑑賞方法:映画館、Blu-ray、4K ULTRA Blu-ray、テレビ放送、アマゾンプライム
映画館での鑑賞回数:41回