【映画の感想】花戦さ

2020年4月4日感想, 日本映画中井貴一, 市川猿之助, 森下佳子, 篠原哲雄, 花戦さ, 野村萬斎, 高橋克実

初めに

鬼塚忠さんの原作の小説「花いくさ」を映画化した作品、時代劇だが、花生けをテーマにした、一風変わった作品になっている。

予告編

自分が思った感想

本作は4章に分かれて展開されており、天正元年、天正13年、天正19年、天正19年花戦さと分かれている。

天正元年では織田信長が時の権力者であった時代に花増の池坊専好が「信長様は昇り龍のような人」と聞かされたことに刺激を受け、巨大な松を使った生け花を披露する所から始まる。

最初の天正元年では、織田信長の城の華やかさに対して街に暮らす人々は貧しい生活と言う対象的な風景を目の当たりにする。

天正13年では豊臣秀吉が天下を継承しつつある中、専好は修行の旅に出て行方知れずとなった専伯の代わりに頂法寺の執行を務めることになり。生花の指南で大忙しであった。

この時、頂法寺を訪ねて来た、千利休と出会うことになる。

天正13年は元年と異なり、街は活気を取り戻し商いなどが盛んに行われていた。

本作は4章に分かれているとあるが、最初の天正元年は花僧がどの様な仕事しているかの紹介に近いのだが、専好の奇抜な生花を出したりと見た目のインパクトは中々凄かった。

次の2章の天正13年では花僧の人物がよく描かれており、人の名前を覚えられず、千利休は花僧を知っているので忘れられて呆れしまう所は笑える所(13年経っていて顔を完全に忘れてしまうのは分からないでもないが)

また、花や茶道を通じて人の心を通わせるシーンなど、印象深いシーンが多くあり、千利休と豊臣秀吉の関係、花と絵と猿の関係、特に花は全体の繋がりがあり、ストーリーも奥深くなっている。

その他では、生花をテーマにしていることもあり、花の見せ方や毒がある花など花に対する解説なども結構充実していた(花言葉は無い)ので花に対する考え方、価値観を覚えるには良い作品だと感じられる。

花を戦にたとえ、生花で暴挙を諌める様に考えるシーンがあるのだが、この理由付けがかなりしっかりしており、最初に出した答えを否定させない展開は一本取った感じてしてやられた感じがあり結構爽快感があった。

最後に一言

生花や花に対して関心を持つきっかけになるのではないかと思った作品。野村萬斎さんの演技も中々面白いので機会があれば鑑賞して欲しい作品である。

作品の概要

公開日 2017年6月3日
監督 篠原哲雄
脚本 森下佳子
主な出演 野村萬斎
市川猿之助
中井貴一
高橋克実
上映時間 127分
鑑賞方法 映画館
DVD
映画館での鑑賞回数 1回