【映画の感想】この世界の(さらにいくつもの)片隅に

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初めに

2016年公開のこの世界の片隅にに新規シーンを追加した実質完全版になっている作品、本作を持って原作再現されていないシーンも合わせて映像化されることになる。

自分が思った感想

基本的な感想は当ブログで2019年9月26日に公開している感想を参考にしてほしい

【映画の感想】この世界の片隅に

本作はBlu-ray版ベースに40分ほどの映像を追加しており、より原作コミックに近づけると言うコンセプトで作られている。

※Blu-ray版、作画や色合い等を含め、全面的に見直してたバージョンで公開当時、作画ミスや後から気がついた色合いの違いなどを大きく見直したバージョン

ただし、完全に原作コミックに寄せるのではなく、2016年版で確定しているオリジナル要素はそのままになっているのですずと径子の絡みの多さもそのままである(原作はそこまで多く無いので逆に劇場版の魅力になっている。)

本作の大きな魅力は2016年当時、尺の都合で削られてしまった。周作(すずの夫)、リン(遊郭の女性)、すずとの三角関係のエピソードが加わった事、その他では遊郭の女性の一人テルちゃんのエピソードがしっかり盛り込まれ、すずが艶紅が持っている理由が明確になった事である。

特にリンと周作の関係をクローズアップして原作コミックよりわかりやすく作られているのも良かった。追加シーンで大部分は主にこの部分になっている、単行本で言うなら中巻(2巻)の半分以上のエピソードが追加された事になる。

このリンのシーンが足された事で後半あるシーンのセリフが変更され原作に寄せられた。

上巻(1巻)では、冒頭部分でシーン自体に追加のシーンを加えて話の流れがわかりやすくなったり(哲がすずに鉛筆を渡すシーンの下り)、小松菜の種をもらってきた時のシーンが追加されている

下巻(3巻)では、終戦後、2016年版では20年10月のシーンから始まるが、その間に台風で北条家の建物そのもの大きな被害を受けると言うシーンも合わせて追加され、強風の台風の時期の姿も描かれた。

本作は原作コミックでかるたとして登場するコマ等を除きほぼ全てのシーンが追加された完全版と言っても過言ではない、ストーリーに深みが増したのは勿論の事、三角関係の話が保管されたのは原作コミックを読んでいる側すると嬉しかった。

ただ、2016年版でも元々完成度が高い作品だったので、改めて完全版を見たいかと言われると本作が大好きってレベルで無いと再度見に行くと言う気にはなれないのでは?と感じてしまった。

上映時間も2時間48分とかなりの長編映画(タランティーノ監督作品並に長い)になっているので長時間座っているのが辛い人には厳しいかなって思ってしまった

最後に一言

原作コミックのファンほど見てほしい完全版であるが、その分長時間になってしまっているの別の意味で人を選ぶ作品になってしまっている。出来が凄く良いので色んな方に見てほしい作品ではある。

作品の概要

公開日:2019年12月20日
監督:片渕須直
脚本:片渕須直
主な出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、花澤香菜
上映時間:168分
鑑賞方法:映画館
映画館での鑑賞回数:1回