【映画の感想】劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景

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初めに

小説「空の境界」のアニメ化で元々同人作品だがその後、商業本として販売された経歴がある。劇場版は原作と多少なり表現が違ったりするが小説の内容を可能な限り再現している。

自分が思った感想

1998年9月、観布子市では少女による飛び降り自殺が多発していた。自殺した少女たちの関連性は不明で、場所は決まって巫条ビルという既に取り壊しの決まった高層ビルだった。しかし両儀式と蒼崎橙子はこの自殺に矛盾を感じた。

式は「どうせ死ぬなら、誰にも迷惑をかけない方法を選べばいいのに」、橙子は「本当は死ぬつもりなんかなかった」と結論付ける。

その取り壊しが決まっている巫条ビルは非常に大きいが老朽化が進んでおり、殺風景でもあった。式はその巫条ビルの上空に浮遊する少女たちを目撃する。

殺風景のビルに浮遊する少女、異様な雰囲気が出ており、夕方~夜にかけてのシーンだが幻想的でもあるのが凄い所。そして映像と音楽のリンクも良く出来ている。

そんな中、式の友人である黒桐幹也が巫条ビルに近づいたのを機に昏睡状態に陥ってしまう。暦が9月に差し掛かろうとする頃、式は幹也を取り戻すため、夜の巫条ビルに赴く。

しかし巫条ビル赴いた式は、浮遊する少女の手により義手が操られ、義手で自分を刺そうとしたり、義手が式を引っ張り飛び降り自殺に追い込もうとするが、式は義手を自ら切り落とし難を逃れる。ここでは恐怖感と緊張感が演出されており雰囲気も含め良く出来ている。

その後、橙子に戻った式は義手の修理を頼むがその時、言ったのが「文字通り、(手が)一本取られたと言うわけだ」は流石に笑えなかったが的はしっかり得ている。

そして新しい義手により再度浮遊する少女との再戦を行うがこの時のアクションや作画は本当に美麗で音楽に合わせた演出も素晴らしい。再戦のシーンは夜になっているがより幻想的になっており、ビルの間を飛ぶシーンもあるが浮遊感もよく出来ている。

浮遊する少女との決着後、今回の事件の内容が明かされ、そしてここで本作のタイトルに含まれる俯瞰風景の意味も明かされる。

本作は可能な限り小説の内容を再現する為にグロテスク表現も一部入っている。本作はまだ優しい方だが苦手な方は注意が必要なのと、原作の通りに話が進んでいるので時系列で言うと中盤付近から始まる事になるので原作の全体を知らないと若干混乱する作りにもなってる。(原作も読んでいて最初は混乱したけど)

最後に一言

1時間を切る作品ではあるが、短いながら丁寧に作られており完成度は高いし登場人物も少なく全体図を把握しやすい。次回作以降の単語も出てくるので気になったのなら、続編の殺人考察(前)以降の作品も併せてお勧めしたい。

作品の概要

公開日:2007年12月1日
監督:あおきえい
脚本:平松正樹
主な出演:坂本真綾、鈴木健一、本田貴子、田中理恵
上映時間:49分
鑑賞方法:Blu-ray