【映画の感想】劇場版 空の境界 第三章 痛覚残留

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初めに

劇場作品の3作目にあたり、前作 殺人考察(前)後の話になる。1作目 俯瞰風景でチラッと出ていた、浅上藤乃はどういった人物か?の話になる。

自分が思った感想

最初に今回は1998年7月、藤乃が凌辱所から始まる。男たち数人から凌辱を受けるが、藤乃自身感情もなく、人形の様になっていた。それが面白く無く、一人の男はそれを面白くしようとする。

別の所で黒桐幹也は自宅に帰ろうとしていた、そこで体調不良を訴える藤乃と出会う、幹也は一旦藤乃を自宅に連れ帰る、その翌日奇妙な殺人事件が起きたとテレビのニュースで流れる。

犯人の死体は何者かによって手足を引き千切られているており、被害者は若い男性数人と報じられる。

冒頭、藤乃が凌辱されるというショッキングな展開からスタートする。このシーンは実は重大な意味を持っており、ストーリー全体の意味を担う為のシーンでもある。ただ流石に殺人事件+凌辱のセットはあまり頂けないのが正直な感想だ。

殺人事件の報道があった同日、橙子に一件の依頼が飛び込んできた。依頼内容は事件の犯人の保護、あるいは殺害。犯人の名前は浅上藤乃。殺された被害者たちに陵辱されていた少女だった。橙子はその依頼を式にお願いするが、式は珍しく乗り気だった。

依頼内容に沿って行動を開始するが、数日前の出来事、藤乃の過去の出来事など新しい要素が多く出てくるが、数日前は式と藤乃が初めて出会い、過去の出来事では幼い頃に物を捻じ曲げる能力があり、村人がそれを恐れる。父親がその捻じ曲げる能力を封印する為、人為的に感覚を無くし無痛症となる。

その無痛症はおままごとで遊んでいる時、その中に本物の刃物が混じってて、手を切っていても感覚が無いので母親に言われ痛みが無い事を藤乃は初めて知る事になる。

ここで面白いのは式と藤乃は初対面ではあるがその時にお互いに能力がある事がわかり、互いに警戒しあう。式が去った後、藤乃は明確に式を「あの人、嫌いです。」とハッキリ言う。

お淑やかでお嬢様って雰囲気から除く憎悪は中々のもの。ついでに初対面のシーンでは幹也が来るはずだったが都合により式が来る事になる。

そして藤乃は無痛症だが約半年間、男たちから凌辱を受け感覚も無きに等しかったが、反応が面白く無いと感じた男たちの一人は藤乃を金属バットで背中を強打する。その時に脊髄に損傷を受け、不定期に感覚を取り戻すようになる。

ある夜、たまたま感覚を取り戻していた間に不良のリーダーにナイフで腹部を刺され、防衛行動として発動した「歪曲」により藤乃を凌辱していた男たちの湊啓太以外の4名を殺害する。

その時上手く難を逃れた啓太だったが藤乃は以後、逃亡した啓太を殺すために彼を探し、その途中で何度か殺人を繰り返すようになる。

別の意味での殺人衝動で復讐と言う名目で殺人を行うが、途中から快楽殺人に変わっていく、捻じ曲げる能力により手足が捻じ曲がっているので通常の殺害方法では無いので事件を追っている警察は殺害方法を特定出来なかったり、異様な雰囲気が出ている。

一番の見どころは式と藤乃の直接対決だが、お互いの能力を使った戦いはよく出来ており、式は直死の魔眼(生きているものの死)、藤乃は歪曲(捻じ曲げる)の能力でこの時の藤乃の歪曲の能力は恐ろしくも感じる。

今までは人の体を捻じ曲げて来たが、その他、周りのコンクリートやパイプを捻じ曲げて来るので一時的に式を圧倒するのが目で見て理解できる。

この時の作画の書き込みは非常に細かくシーン毎に丁寧に作られている。大橋で戦うシーンでは雨が降ってる臨場感や屋内のコンクリートの質感などが丁寧に描かれている所に注目したい。

最後に一言

全体を見て凌辱シーンや人の体を捻じ曲げるシーン等、空の境界の中でもショッキングなシーンは多いが展開は結構綺麗にまとまっており、2つのシーンに抵抗が無ければよく出来た作品とだと感じる。登場人物の式、幹也、橙子さえ把握してれば過去の話を意識なくてもいいと言うのも面白い所。

作品の概要

公開日:2008年2月9日
監督:小船井充
脚本:平松正樹
主な出演:坂本真綾、鈴木健一、本田貴子、能登麻美子
上映時間:56分
鑑賞方法:Blu-ray