【映画の感想】麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

2019年7月18日感想, 日本映画中井貴一, 新参者, 新垣結衣, 溝端淳平, 阿部寛, 麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜

初めに

東野圭吾さん原作の新参者シリーズの映画化作品、主演はテレビシリーズ同様で阿部寛さんとなっている。時系列的にはテレビシリーズとスペシャルドラマの続編となっているが、本作は単体でも楽しめるように作られている。

自分が思った感想

寒い夜のこと。日本橋の欄干にもたれかかる男を巡査が目撃する。男の胸にはナイフが刺さっていた。どうやら男は死にかけた状態でここまで歩いてきて、力つきたようだ。

その後、男は病院で死亡してしまう。ちなみに倒れた場所が本作のタイトル 麒麟の翼とある通り日本橋の麒麟の像がある場所である。

警部補である加賀恭一郎、捜査一課の松宮脩平参画して事件の捜査が始まる。その中、事件直後に若い不審な男が現場から逃走中にトラックにはねられ、昏睡状態に陥っていることが分かった。「彼が人殺しをするはずがない」と否定する恋人。

しかし、彼の持ち物からは被害者が持っていた財布と書類鞄が発見される。そして、被害者とのある関係が浮上したことから、警察は不審な男を犯人と断定し裏付け捜査を進めてしまう。

その裏付けも最初は上手く噛み合っているが調べていくうちに所々に矛盾が生じる。その過程は実に見事で、舞台が日本橋で加賀に取っては自分の庭で起きた事件なので矛盾を上手く突いていく。

一方、被害者が部長を務めていた会社で「労災隠し」が発覚し、その責任が被害者にあることが公になる。このことで被害者家族は一転して世間・学校からのバッシングにさらされてしまう。果たして、若い男は犯人なのか。被害者はなぜ瀕死の状態で日本橋まで歩いてきたのか。

この辺りの切り替わりの演出は見事で、切り替わり=大きな展開を見せるキッカケとなる。ここでは本作のタイトルにもある麒麟の翼が大きな展開を見せる。そして意外な人物が動き始める・・・

本当に本作は日本橋近隣の神社等を見せる演出が上手い、それも相まってか全体が綺麗に収まっている印象も受ける。主要人物がスタート地点に戻ってくるシーンは中々考えられている。

それと見てて感じたが欠点らしい欠点も無く、単体作品とのクオリティがとても高いのが一番評価出来る。

一応続編らしく加賀と父親の関係をツッコまれるシーンはあるが、シリーズを全く知らない人が見ても大丈夫な様に配慮されているのも凄いと感じた。

最後に一言

刑事もの作品としてよく出来ているだけでなく、シリーズのファン、シリーズを知らない人、万人受け出来る作りなので誰にでも勧められる作品。

日本橋をテーマに巡っていく事件だけど、これを見た後、日本橋へ散歩に思わず行きたくなるような作りは高く評価したい。

作品の概要

公開日:2012年1月28日
監督:土井裕泰
脚本:櫻井武晴
主な出演:阿部寛、新垣結衣、溝端淳平、中井貴一

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上映時間:129分
鑑賞方法:Blu-ray