【映画の感想】「教誨師」牧師と6人の死刑囚の物語

2020年4月29日感想, 日本映画五頭岳夫, 佐向大, 光石研, 古舘寛治, 大杉漣, 小川登, 教誨師, 烏丸せつこ, 玉置玲央

良かった所はなに?

絶妙なカメラワーク

会話劇が基本となる本作では、耳では大量の台詞を聞くことになるが、しかし目で入ってくる情報はそこまで大きくない。

だけど、カメラワークを駆使して人物を際立たせ、個々の魅力を十分に引き出している、中には手の動きだけを写しているシーンがありその見せ方で人物の顔では見られない表情を見ることが出来る。

牧師の佐伯と面会する部屋等の撮影は敢えてワイドスクリーンを使わず、スタンダードスクリーンを使い、人物が大きく写り、背景があまり見えないように撮影されている。

本作では殆ど無いが、外の風景の撮影に関しては従来どおりのワイドスクリーンになっている所も面白い所である。

悪かった所はなに?というか賛否の部分

作品の性質上、人を凄く選ぶ

会話劇に絞っている作品なので、正直言うとかなり静かな作品になっている、派手さやアクションなどが全く無い。

出てくる場所すらかなり限定されるので、映像的に退屈になる場合がある。

台詞よりもアクションって人には勧める事が出来ない。

スタンダードスクリーン

平たく言えば昔の方式

スタンダードスクリーンは、アナログ放送でよく使われた方式で正方形に近いかたちをしている。

スタンダードスクリーンは横の情報は大きく減るが、その代わりに人物をアップで写した際、人物が中心に写り背景があまり映らず、その人物に集中出来るというのがあった。

特に日本テレビで放送されてる「笑点」は地上デジタル放送に移行しても一時期はワイドスクリーンを使わなかった位だった。

笑点は大喜利の仕様上、ワイドスクリーンでは左右の人物が映ってしまうと言う問題が上がったため、敢えてスタンダードスクリーンで放送してたというのがある。(2020年現在では上下の調整を行い左右の人物は極力映らない様に撮影をしている)

教誨師では人物の正面と斜めからの撮影が多い為、ワイドスクリーンだと余計な背景が映り込むので敢えてスタンダードスクリーンを使ったのだろうと思う。

最後に一言

人を選ぶ作品ではあるのもの、会話劇に対する拘りが凄く強く、圧倒的な台詞量で見るものを驚かせる。そして刺さる人にはものすごく刺さるので会話劇が好きな方にはおすすめしたい。

作品の概要

公開日 2018年10月6日
監督・脚本 佐向大
主な出演 大杉漣
玉置玲央
烏丸せつこ
五頭岳夫
小川登
古舘寛治
光石研
上映時間 114分
鑑賞方法 DVD