【映画の感想】終わった人

感想, 日本映画中田秀夫, 広末涼子, 根本ノンジ, 終わった人, 舘ひろし, 黒木瞳

初めに

ある銀行マンが定年退職を迎え、その後の人生を描いた作品、主演は舘ひろしさんで年齢に準じた貫禄と演技も一つの見所

自分が思った感想

主人公の田代壮介はかつて大手銀行の銀行マンだった、しかし突如子会社に出向させられ、そのまま定年を迎える事になった。

そして、退職の日子会社の社員に見送られ、定年退職を迎えた人はハイヤーで自宅まで送ってくれるルールがあり、子会社にいる壮介も同様だった。

子会社にいる社員一同に送られて、ハイヤーに乗った壮介は途中までで良いと運転手に告げるが運転手からは「通勤までの道はもう見納めなのでゆっくり走ります」と言ってそのまま車を走らせる。

更に運転手は壮介にこう告げる「定年退職は一つの葬式ですね」と、子会社の社員一同に見送られる姿は葬式の出棺と変わらないからである。

出棺と同様に二度と会社に戻る事が無い事を意味していた。更に言うと生前葬とまで言われてしまう。

壮介はそう、社会人として定年退職を迎えた為、作品のタイトルの様に「終わった人」になってしまった。

仕事一筋で家庭をあまり顧みない、趣味もない彼には退屈な日々が待っているだけだった。妻の千草は美容師をしており、忙しい日々を送っているのと対象的だった。

しかし趣味がある訳では無いので、定年後の時間を持て余してしまう、適当にテレビを見たりして過ごすが、それでも暇を持て余す。

暇を解消する為に、妻の仕事が終わった時間を見計らって迎えに行くが、いい顔をされ無かった。

更に図書館やスポーツジムに行ってみるが周りは自分と同じような老人ばかりだった、壮介は「俺は、老人みたいな事をしない!」と宣言をするものの結局何もする事が無いのでまた暇を持て余す。

再就職とも考えたが高学歴と職歴が邪魔をして思うようにいかなかった、小さな事務所に面接に行くものの恐れ多くてという理由で断られてしまう。

しばらくは踏んだり蹴ったりの状態が続くが、それを見かねた家族からは「恋でもしたら」と言われ、壮介「こんなジジイは相手にされない」と鼻で笑う。

しかし、大学院で文学を学ぶ事を決めた壮介はカルチャースクールで浜田久里と言う女性と出会い、たまたま方言でお互いの出身地がわかり仲良くなる。

更にはスポーツジムで壮介の経歴を知ったIT企業の社長は壮介を顧問として招き入れる。

壮介は仕事が出来る事になった事、喜び白髪を黒く染め定年後の第2の人生を歩み始める。順風満帆の社会人生活に突入し、妻からもスーツが息をしてると壮介を更に元気付け充実した毎日を送る様になった。

ただ、これは最初だけでこの後、ある出来事がキッカケで人生が大きく変わる展開が待っている。それは家族を大きく巻き込む大騒動だった。

見ていて思ったのは仕事一筋の人が仕事をしなくなって趣味がないとポッカリと穴が開いた様な感じになる所は見事で

定年退職した後、暇になるけど実は家庭の事は何も理解しておらず周りから煙たがれる所は上手く作られているなと感じた。

更に高学歴と高いキャリアが邪魔をして再就職が上手く行かない所は見ていて驚いた。高キャリアなら仕事は幾らでもあると言うには間違った考えただという事も理解できた。

その他だと、効果音の演出が結構面白く「チーン!」とか鳴る所は笑わせにかかっており、思わず吹き出してしまった。

最後に一言

仕事一筋ではダメだぞ!って言うメッセージが込められおり、改めて趣味を持つ事がいかに大事かが理解できる作品だと見てて感じた。

作品の概要

公開日:2018年6月9日
監督:中田秀夫
脚本:根本ノンジ
主な出演:舘ひろし、黒木瞳、広末涼子、臼田あさ美、今井翼
上映時間:125分
鑑賞方法:DVD