【映画の感想】22年目の告白 -私が殺人犯です-

感想, 日本映画22年目の告白 -私が殺人犯です-, 仲村トオル, 伊藤英明, 入江悠, 平田研也, 藤原竜也

初めに

元の作品は韓国映画、殺人の告白と言う作品で、その作品を元に日本向けにアレンジした作品になっている。

自分が思った感想

まず、本作では社会派サスペンス映画となっており、殺人事件に対しての時効など日本の法改正の要素も盛り込んだ作品となっている。その為、法律と言うものがある意味壁として立ちはだかる様になっている。

1995年、阪神大震災、マスコミが震災の状況を伝える中、1件の絞殺事件が起きる。絞殺事件では被害者は1人、そして更にそれを目撃してる被害者は合計2名で構成されていた。

その絞殺事件から15年の2010年、事件は犯人逮捕に至らないまま、時効を迎える事になった。犯人を捕まえる事が出来なかった刑事の徒労感に苛まれる中、更に7年が経過した。

最初の22年間が過ぎていく過程は端的ながら悪くない出来で、更に言うと演出面でサスペンスが強調されており、BGMも相まって緊張感がある演出になってる。

その時、担当していた刑事は”牧村航”、そんな牧村刑事は22年間経った今でも刑事をやっており、ベテラン刑事として、後輩と一緒に事件を追っていた。そんな中、牧村に1本の電話がかかってくる。

22年前の絞殺事件の犯人が告白本を出版、その事で記者会見が行われると言う事だった。牧村刑事は警察署に戻り、会見の中継を見るのだった。

会見が始まる前にワイドショーで、時効についての説明があった、犯人が犯行を最後に行なったのは1995年4月26日で、15年後の2010年4月26日までは時効が成立すると説明があった。

その為、日本の法律では法改正前に起きた出来事の犯人を裁く事が出来ないと言う事も解説で付け加えられた。

そして犯人側の視点に移り、犯人が会見会場に入り、マスコミが注目する中、一冊の本を手に取り本の内容を読み上げるのだった。それは絞殺事件で犠牲になった5件の事件についてだった。

最初に刑事とマスコミが事件の真相に辿り着けなかった事を“愚鈍な警察””見当違いな推理を言うマスコミ”と一言付け加え、事件についての話が始まるのだった。

犯人は言う絞殺事件ではルールを作り、被害者を絞殺する際は、一人は生かして絞殺する所を目撃させ、絞殺している場面を植え付けさせてると言う、尋常ではない場面を作り上げていた。

更に2件目、3件目と語っていき、4件目に入るが4件目は警察が意図的に事件を隠していた事を暴露し、警察は犯人検挙にある罠を仕掛けるが犯人は警察の罠にあえて乗る事とした。

あえて罠に掛かった犯人は、牧村刑事と滝刑事は犯人を追いかけられ、追い詰めるが、しかし犯人は牧村刑事は逆に追い詰める。その時牧村刑事は顔をナイフで刺され、その際、牧村刑事は犯人の肩を銃で撃ち難を逃れる。

肩を撃たれた犯人は5件目のターゲットを牧村刑事にすると、警察に電話をかけていた。(機械的な編集した音声を流していた)そして、犯行場所が牧村刑事の自宅だと言う事が分かり総出で捜査にあたる。

牧村刑事の自宅アパートには罠が仕掛けられ、牧村刑事の先輩の滝刑事はその罠に掛かり殉職してしまう、犯人の手がかりが無いまま、事件は時効を迎えるのだった。

本を読み上げた犯人は顔を上げ、同時に会見会場の明かりがつき、犯人の顔が生中継の会見で晒されるのだった。そして犯人はこう言うのだった。

”はじめまして私が殺人犯です”と、彼の名前は曾根崎雅人、40代と言う年齢ながら、似つかわしく無い容姿端麗の男性で芝居がかった言動が多く、熱烈なファンと強烈な反発を呼び起こし、世間を混乱させるのだった。

この告白パートはかなりよく出来ており、演出も相まって、その犯人の曾根崎が語る世界観に引きづり込まれる。映像の演出では、被害者も中継を見ており、なんとも言えない表情が上手く演出されていた。

元殺人犯である、曾根崎はあろう事か、世間で大きく目立つように行動を取っていた。それは芸能人が自分をアピールするかの如く、世間に注目されていった。

世間では、こんな下劣な本を出すなんてと言う批判もあれば、本自体は読み応えがあるので面白いなど、曾根崎の予想どおり世間を阿鼻叫喚の渦へ落としていく

なんと被害者家族の元に謝罪する為に訪れたりと、行動そのものが予測が出来ないほど、異様だった。彼の行動の先で牧村刑事と遭遇し、刑事と元犯人との対面も起きる。

更には、ニュース番組のNEWS EYESのキャスターで元ジャーナリストの仙堂俊雄も曾根崎に興味を持つ様になる。仙堂は、元殺人犯である曾根崎を番組に出演させたいと考える。仙堂は”法で裁けないのなら、私たち報道で裁きましょう”と意気込む。

依頼を受けた曾根崎も生放送で更に注目されたいと考え了承をする。そして前代未聞の生放送が始まる。生放送で元殺人犯が出演すると言うことで放送されるスタジオも異様な空気に包まれていた。

曾根崎の世間から注目されたいという事から、ネット生放送を活用していたが、一番の注目となるはテレビの生放送なのをよく理解しており曾根崎が何処まで頭が回しているか?かが面白いのと、曾根崎を生放送で追求する仙堂も曾根崎に負けない位に人物がよく際立っている。

後、関心したのはニコニコ生放送、LINE LIVE、Yahoo!、YouTube、ツイッターなど、邦画では実名のサービス名をぼかす事が多いが、それが無い、更には日本テレビ アナウンサーの桝太一さんもワイドショー進行役として出演しており、現実味がとても高かった。

ただ難点もあり、橘大祐を演じている岩城滉一さんの滑舌の悪さが結構気になり、聞き取り辛い部分がそこそこあったのは気になった。更に言うなら、展開が目まぐるしく変わっていくため、初見では内容の整理が追いつかないとも感じた。

最後に一言

サスペンス作品として見るなら、かなり面白い部類に入るし、何度でも見返したいと思える作品の1本、一部難点はあるものの是非進めたい

作品の概要

公開日:2017年6月10日
監督:入江悠
脚本:平田研也、入江悠
主な出演:藤原竜也、伊藤英明、仲村トオル
上映時間:116分
鑑賞方法:映画館、Blu-ray
映画館での鑑賞回数:2回