【映画の感想】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

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初めに

タランティーノ監督作品9作目で、今回は1969年のハリウッド映画界を描いた作品。主演にレオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットとなっている。

自分が思った感想

ピークを過ぎたTV俳優のリック・ダルトンは映画へのスターへ進む道が開けず焦る毎日が続いていた。リックはテレビドラマの俳優としては一級品だったが既に落ち目になっていて、なおかつ悪役を演じる事が多くなった(言うなれば殴られ役)

もう一人、リックを常に支え続けていた、スタントマンであり付き人兼親友のクリフ・ブースが居た。

しかし変化が激しい映画界&エンタテインメント界では、生き残りを掛けて挑むことに精神的なダメージを負ってしまうリック、自分らしさを失わずいつもどおりのクリス、二人の関係は良好だが、いつの日か二人を必要としなくなっていた。

今作では映画を撮影している風景やリックが一世を風靡している過去のドラマ(架空)、映画(架空)のシーンが数多く登場する。特にドラマ等はかなり凝った作りで演技面等の作り込みだけではなく1960年代ではどんな風に放送されていたか?まで再現している所は拘りを感じる。

小道具系も凝っており、リックがテレビ俳優として売れていた時のポスターも多数登場し、リックは当時の売れ筋俳優であることを強調し、今は落ち目である言う演出が全面に押し出されている。作中のリックの焦りと過去の栄光を上手く絡め苦悩に持っている所は見事。

そんな、リックにもイタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演するチャンスが訪れるが、しかしクリスにはその出番は回って来なかった。しかし付き人ではあるのでリックに付いていくことになる。

撮影に挑むリックだが、しかし普段からアルコールを飲んでいることもあり、セリフを覚えられず撮影時にミスを連発する。この後のない状況でも自分の不甲斐なさに呆れるリックだった。

そして、付き人としてついてきたクリスはすることが無く暇を持て余していた。暇つぶしの最中、車を運転していたクリスはヒッチハイクをしている女性のプッシーキャットを車に載せ、当時撮影場所として使われていたスパーン映画牧場へと行くことになる。

ここからはリックとクリスの別行動のシーンとなる。二人の見所を出すとするなら。

リックは自分の失敗を嘆くシーンがとにかく面白い、もう酒は飲まないと鏡に向かい宣言するがその直後に酒を飲み、部屋で暴れるシーンは笑うしか無い。この時のレオナルド・ディカプリオの演技は神がかっている。

同じ映画に出演している子役のトルーディの俳優としての考え方が自分が大きく劣る事を知ってしまう、単にませているとかでは無いと言う事をリックは思い知らせる。

クリスは年齢的に中年となっているが、ブラッド・ピットの演技とアロハシャツの格好も相まって渋さと明るさが入り交じる雰囲気が凄い。

クリスはスタントマンの経験が長いだけあって腕っぷしが強く、舐めてかかった相手を簡単にぶっ潰すシーンは見た目の雰囲気と全く異なる空気を出している。

とはいいながらもリックは監督に気に入れられていることもあって、失敗とはならなかった、そして時は過ぎ半年は経過していく。

今作は時系列がバラバラで無い、パルプ・フィクションみたいな感じの作品でド派手なシーンよりも、会話のシーンや何気ない細かい動きに注力しており、全体的に見て大人しめな作風にもなっている。

その影響もあって会話シーンが多いので、アクション映画としてみたいすると退屈する可能性が高い、特に序盤は退屈になってしまう。ただスリラー映画なのでアクションを期待するのはお門違いかもしれない。

最後に一言

タランティーノ節が炸裂する、快作と言っていいその為、万人受けする作品ではなく、刺さる人に刺さって欲しい作りになっているのでタランティーノファンなら間違いなく楽しめる作品だと言える。

作品の概要

原題:Once Upon a Time in Hollywood
日本公開日:2019年8月30日
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
主な出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー
上映時間:161分
鑑賞方法:映画館
映画館での鑑賞回数:1回