【映画の感想】ロケットマン

外国映画, 感想ジェイミー・ベル, タロン・エガートン, デクスター・フレッチャー, リチャード・マッデン, リー・ホール, ロケットマン

初めに

ミュージシャンのエルトン・ジョンのデビューや経歴を描いた作品で、エルトン・ジョン役をタロン・エガートンが演じている。

自分が思った感想

まず、エルトン・ジョンが更生施設で自分が様々な依存症(アルコール、買い物、etc)を告白する所から始まる。そして自分の音楽の生い立ちを語っていく、派手なステージを着てまま疲れ切った顔で・・・

生い立ちは彼が4歳から始まり、レジー(エルトン・ジョンは芸名)はあまり良い家庭環境では無かった、特に父親との交流は無いに等しく、母・祖母に育てられていた、父親も今の家庭には全く興味がなく、愛情を欲するレジーにさえ辛辣な対応をする。

そして彼は家にあったピアノを引き始める。彼は才能に優れており、耳で聴いた如何なるメロディーも演奏することが出来る。一度ピアノを教師の前で弾くが、その曲はピアノ教師がレジーに会う直前に引いていた曲で弾いていた区間のみを譜面を見ずに引いていた。

子供の頃でわかるのは音楽の才能があることと、親族の愛情に飢えていた事で、特に両親から愛情を注がれなかった事もあり、レジーの心には常に隙間がある状態がわかり、愛がほしい、でも叶わない少年時代ように演出されている。

その次はデビューに至るまでの話に進んでいく、その際に友人とバンドを結成し、音楽会社へ売り込みをしていた。応募していた場所では最初の面接でレジーは落ち、面接の際に作詞がうまくできないと言ったレジーに、事務所スタッフが同じ広告に応募してきていたバーニー・トーピンの歌詞の封筒を渡してくれた。

レジーはこの歌詞に曲をつけ、これが今日まで続くパートナーシップの始まりとなった。1967年に、彼とバーニー・トーピンとの最初の共作曲スケアクロウが書かれた。バーニーといる人生は素晴らしい、レジーは愛とも取れる感情を抱くようになる。

そしてこの時に、新たな出発を込め、尊敬していたサックス奏者のエルトン・ディーンの名前にあやかり、エルトン・ジョンと名前を改めることになる。

偶然の出会いと、レジーの才能が噛み合った結果とも言える場面だが、この段階ではまだ、駆け出しの状態でエルトン・ジョンとして有名になっていくのはライブハウスでのステージを成功させたからである。

その時のエルトンの大胆でアクロバティック、なおかつド派手な衣装を纏い見た目の印象とド派手な印象の両方を植え付け、そして天才的な音楽才能を開花し来場した観客を喜ばせる。その中には著名人も含まれ、エルトンは成功街道へと上り詰める事になった。

成功街道を上り詰めるエルトンは世界的な人気となり、ツアーの成功やアルバムの売上も上々と正に成功しているのが、だがエルトンの心が満たされることは無かった。ここからエルトンの苦悩が始まって行く。

成功街道後はエルトンの心情を大きく描いたりと、成功しているけど満たされないと言う描き方が見事なのと、タロン・エガートンの熱演もあってか、終始飽きさせない作りになっているのも評価したい。苦悩するシーンは表情の演技も相まって凄まじい作りになっている。たった一人、燃え尽きていく姿は悲しく儚い。

特にMV系の演出は度肝を抜かれるくらい、良く出来ており、音楽と歌と演出でとにかく楽しませてくれる。エルトン・ジョンが実際に行ったツアーやライブで使われた衣装も可能な限り再現しており(作中比較画像があるのでかなりわかりやすい)熱演もあって合わさっていると印象も良かった。

ここまでの作りになったのは製作総指揮のエルトン・ジョンとエルトン・ジョンと腹を割った関係になったタロン・エガートンの役作りが見事にマッチしたからと言える。成功と快楽に溺れ、堕落した虚飾の人生をここまで描けるのは本人の指揮の影響が大きいと感じた。

ただ、人を選ぶ演出がいくつかあり、男性同士の絡みとベットシーンをある程度鮮明に描いているので(ボヘミアン・ラプソディではキス程度だったが)耐性がないと結構キツイかもしれない。それと、タロン・エガートンが童顔って事もあり、年を取っているがそう見えないのは気になるかもしれない。

最後に一言

本作はある意味タロン・エガートンのリサイタルと言っていいくらいの熱演が楽しめる作品でタロン・エガートンが好きな人にはたまらない作品だと感じた。実際個人的にはボヘミアン・ラプソディより楽しめた。

作品の概要

原題:Rocketman
日本公開日:2019年8月23日
監督:デクスター・フレッチャー
脚本:リー・ホール
主な出演:タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、リチャード・マッデン
上映時間:121分
鑑賞方法:映画館
映画館での鑑賞回数:1回