【映画の感想】サムライマラソン

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初めに

土橋章宏さん原作の幕末まらそん侍を元に実写映画化、日本のマラソンの発祥とも称される、史実”安政遠足”を舞台に走るサムライの姿を描いた作品。

自分が思った感想

黒船襲来、西洋の文化が日本に持ち込まれ、当時の日本は他国との交流をしていなかったが、西洋の文化が紹介され、流れで受け入れる事になった。その西洋の文化は

  • ケンタッキーバーボンウイスキー
  • モールス信号
  • 銀板カメラ
  • リボルバー拳銃(ピースメーカー)

日本では見たことも無いようなものばかりで、驚きのあまり声が出ないなど反応は様々だった。

黒船襲来より、もっと前に当たる場所では唐沢甚内は唐沢家は代々隠密としてのお役目を初代徳川家康の時代から果たしている事を父から聞かされる。

子供の頃の甚内はそれを聞き入れ、戦としての全ての技を伝授受ける。そして不穏な動きを察知したら直ぐに知らせるなど、様々な技を甚内は取得していくのだった。

そして大人になった甚内は父から教わった事をひたすら実行していた。

  • 決して周りに悟られてはならない。
  • 周囲に溶け込め
  • 目立ってはならない
  • 秀でない
  • しくじってはならない
  • 恥をかいてはならない

この厳しい制約の中、甚内は妻にも悟られないように唐沢家の掟である隠密である事を知られたら、一族は死んだも同然と言う事を甚内は心に刻みつけ、守り続けるのだった。

本作は少々趣旨が異なっており、最初の雰囲気で分かるのだが、基本的に話が全てシリアスな展開で進み。全体的に暗い雰囲気も見受けられる作品で、主人公は唐沢甚内だが、その他の人物の視点も描かれることが多い。

全体の趣旨として、今回はマラソンとなっているが、遠足(マラソン)の勝者には藩主から褒美として望みを聞くこととなっており、思い思いの望みを叶えるべく、各々が走る事になる。

そして、走者が誰であるかを”走者の視点に切り替え話が進んでいく”、その為、他の走者は準主人となるため背後関係までもがしっかりと描かれている。そんな走者は

  • 藩から出たい、じゃじゃ馬姫
  • 姫を手に入れたい傲慢な侍達
  • 侍になりたい、俊足の足軽
  • もう一花咲かせたい、老侍

走者と付き人などを含むので実際は大人数でマラソンを行うことになる。マラソンと言ってもルール自体は”ある寺が折り返し地点でゴールはスタートと同じ城”とここまでは普通のマラソンであるが、行く途中のチェックポイントを通過以外では経路に関してはルールは無い。

その為、切り合いをしたり、馬に乗って先回りをして不意打ちを食らわせたりと物騒なマラソンとなっている。だが、このマラソンにはある陰謀が込められており、その陰謀に気がついた甚内はマラソンのルールを守りつつ、ゴールを目指すのだった。

ただ本作は他の準主人公達の視点に切り替わるのだが、遠巻きにストーリーを見ている印象が強く、主人公が唐沢甚内だとしても、彼のことは全体の3割り程度しか描かれていない。その為、全体をとして分かりにくい作りになっている。

黒船襲来の最初と最後に登場するが、これも意味はあるのだが分かりにくく作品を見返しても理解しにくいと感じてしまった。

最後に一言

なんと言うか、”見ている側が理解するように”と言う部分が抜け落ちた映画で、場合によっては訳がわからないまま終わった言う印象を受けかねない作品になっている。

正直言うと、土橋章宏さん原作の映画でここまで微妙な作品は初めてだった、これが松竹制作、土橋章宏さん脚本だったら大化けした作品だと思った。

作品の概要

公開日:2019年2月22日
監督:バーナード・ローズ
脚本:バーナード・ローズ、斉藤ひろし、山岸きくみ
主な出演:佐藤健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、竹中直人
上映時間:104分
鑑賞方法:Blu-ray