【映画の感想】がっこうぐらし!

2019年7月22日B級作品, 感想, 日本映画おのののか, がっこうぐらし!, 清原梨央, 長月翠, 間島和奏, 阿部菜々実

初めに

元々の作品はまんがタイムきららフォワードで連載されているコミック。それを元に実写化した作品。アニメ化も行った上での実写化なので発表当時は賛否両論が起きたのが一番印象に残りました。

おことわり

原作コミック、テレビアニメ、実写版の一部ネタバレを含みます。
AmazonPrimeオリジナルドラマ がっこう✕✕✕ ~もうひとつのがっこうぐらし!~
は未鑑賞となりますので映画単体の感想となります。

自分が思った感想

女子高生の丈槍由紀、恵飛須沢胡桃、若狭悠里らが住む街や通う巡ヶ丘学院高等学校は、人間をゾンビに変えてしまう感染症のパンデミックによって地獄絵図と化していた。今作では高校生編までの内容をピックアップしている。(原作コミック1巻~5巻)

実写版も原作と同じくパンデミックからではなく日常生活の風景から始まり。それが実はゆきの妄想だったという所も同じで、一部余計なシーンが有る以外は概ね原作に近い作りになっている。

他の生存者はなく外界との接触を断たれている学校内で、当初の避難生活を導いてきた教師の佐倉慈は、避難生活を部活の一環として捉える「学園生活部」を創立し、生き残った由紀たち3人を部員に迎えるが、その矢先に命を落とす。

表現方法は流石に原作と同じは難しいので少し変えている。それと原作と違いパンデミックを調査すると言うシーンは無くなっており、同時に学校の中をくまなく捜査するシーンが無くなってる。

ただ作中のゾンビと戦うシーン系は意外と悪くなく、この当たりの雰囲気作りは悪くないと感じる。流石に原作やアニメ版に比べると表現はある程度マイルドになってるのでここは原作の表現が駄目って人にはいいかもしれない。

それと原作と違い、外に出るシーンが無くなってる。その為、直樹美紀は学校の別の場所に隠れていると設定に変更されている。学校をくまなく捜査する設定が無くなってるのは3人と美紀の居場所を分ける為だと思う。調査をしてしまうと実写版の設定が崩れてしまうからだろう。

ただ、実写化に伴う問題点も数多く出てきている。流石に原作のストーリーを再現しているのは評価出来るが、キャラクターデザインは原作再現が難しく、容姿や髪の色でキャラの把握が楽だった原作やアニメ版と違ってキャラが把握し辛い。髪の色が全員同じなので髪型だけで把握は厳しい・・・

演技はゆきの心情を含めると多重人格の設定は実写だと無理なんだなぁって思った。申し訳ないけど原作やアニメに比べると馬鹿っぽくにしか見えない。その他に演技は棒読みでは無いが良い演技と言えるかと言うと微妙といえる。ここはアニメ版と比較してしまう所なのは言うまでもない。

その他だと、続編につながらないようにする為に原作にあった学校内でパンデミックを捜査するが無くなってるので、ただ極限状態の中で生活をするってだけになっているので目的がかなり曖昧になっている。学校から卒業する理由自体は原作と同じ(燃やされて建物に居られなくなる)となっているが、しかし方法に無理があると思った。

更に残念な点を挙げると、原作、アニメ版共にゆきの多重人格の時にある何も起きてない学校と、パンデミックが起きている時のシーンでは作中の空気感がガラリと変わる演出が(背景の色合いとかの変化)があったが実写版ではそれが全く再現されないので雰囲気的な切り替えが無いに等しいのが残念だった。

最後に一言

演技力を除けば、原作再現も悪くないので決して駄作ではない。原作を知っている、原作を知らないどちらも楽しめるように配慮されているのは見ている側でも理解出来たので、今作に限り原作コミックの実写化は失敗とは思わなかった。

まぁ、ニトロプラスの作品はアニメ映画化されたりはするが実写映画化は多分初めてじゃないかな?

作品の概要

公開日:2019年1月25日
監督:柴田一成
脚本:柴田一成
主な出演:長月翠、阿部菜々実、間島和奏、清原梨央、おのののか
上映時間:101分
鑑賞方法:Blu-ray

次のページでは原作とアニメ版と実写版の比較を行います。3作品全てのネタバレを記載しておりますので閲覧注意です。