【映画の感想】セブン

外国映画, 感想グウィネス・パルトロー, セブン, ブラッド・ピット, モーガン・フリーマン

初めに

七つの大罪をテーマにした、連続殺人事件でそれを追う刑事たちのサイコ・サスペンス映画、ダークでシリアスに描かれ独特な世界観となっている。そこそこ古めな映画だがそれを感じさせない作風も見どころ。

自分が思った感想

雨の降り続く、とある大都会。退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事サマセットと、血気盛んな新人刑事ミルズは、ある死体発見現場に急行した。

その死体は部屋のドアから出れないくらい肥満の男で食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。文字だけならパロディっぽく見えるが作中のその雰囲気は文字通りダークで異様な空気を醸し出している。死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。

現場の冷蔵庫の裏に、犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモを発見する。事件の始まりを表すように次の被害者が発見される。本作では常に緊張感がある展開となっており、何気ないシーンですら何かあるのでは?と疑ってしまうくらい緊張感が半端ない。

そして2人目の被害者は強欲な弁護士で高級オフィスビルの自室で血まみれになって殺されていた。現場には被害者の血で「GREED(強欲)」の文字が残されており、サマセットは、犯人が「七つの大罪」をモチーフにして殺人を続けていると判断する。

七つの大罪とはGLUTTONY(暴食)、GREED(強欲)、SLOTH(怠惰)、LUST(肉欲)、PRIDE(高慢)、ENVY(嫉妬)、WRATH(憤怒)となる。

3番目はSLOTH(怠惰)となるが、これに関しては一番ゾッとした。怠惰はすべきことを怠ける様子を表すが、その部屋には警察が踏み込んだ日の1年前から衰弱していく模様を写した写真が残されており、犯人は計算した上で彼を拘束したちょうど1年後に部屋へ踏み込ませたのだった。単純な殺人ではなく衰弱させることで死を怠けさせる(怠惰)と言う想像を絶する方法を使う。

3人目の件以降、手詰まりとなるが次の犯行を待つだけになったミルズは苛立ちを募らせる。しかし7つの大罪の本を借りていった人物を調べ上げ明らかに偽名と分かる「ジョン・ドウ」という男を容疑者として割り出す。

偶然、帰宅してきた彼と鉢合わせする。逃走を図る犯人と思わしき人物はミルズに追いかけられるが隠れていたジョンに顔を殴られ、頭に銃口を突きつけられる。何故かジョンは撃たず、逃走する。

ここでも見ていて感じるのは犯人が用意周到で様々な事を計算しながら動いていると言う事、銃を突き付けられたミルズが助かったのはサマセットが近くに来ていたらになっているが、これも計算の内でミルズの性格を上手く狙ったものである。とにかく用意周到で流れが理解出来ると逆に楽しくなるのはある意味凄い。

4人目のLUST(肉欲)、5人目のPRIDE(高慢)は被害者として刑事の手によって発見されるが残りの2つのENVY(嫉妬)、WRATH(憤怒)の犠牲者は誰か?となっていく。しかしこれが意外な展開を見せる、2つのENVY(嫉妬)、WRATH(憤怒)は今までと方向性が異なる展開を見せる。

展開の見せ方、緊張感どれも素晴らしい、しかし欠点を上げるとすれば、グロテスク表現がそこそこある事だろう。ダークな雰囲気作りも含めダメな人には、大きな嫌悪感が出ると思う。しかしこの欠点があっても雰囲気作りは評価したい。

最後に一言

事件ものと見るかダークな作品と見るか方向性は様々だけど、展開を含め非常によく考えられている。7つの大罪のテーマを上手く活かした展開は本当に凄いと思う、何度も行ってるが雰囲気作りがここまでしっかりしている作品は中々無い。

作品の概要

原題:Seven(作中の表記はSe7en)
日本公開日:1996年1月27日
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
主な出演:ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロー
上映時間:127分
鑑賞方法:Blu-ray