【映画の感想】疾風ロンド

2019年7月17日感想, 日本映画大倉忠義, 大島優子, 柄本明, 疾風ロンド, 阿部寛

初めに

東野圭吾さんの原作小説を元に実写化を行った作品で主演は、同じく東野圭吾さんの代表作である新参者シリーズでお馴染みの阿部寛さんで新参者シリーズと全く違った展開でコメディ色の強い作品になっています。

自分が思った感想

医科学研究所からバイオセーフティーレベル4の新型炭疽菌「K-55」が盗まれた。しかし、秘密裏に作った生物兵器なので警察に通報することも出来ない。これは元々特効薬の真逆の成分で作る事で生物兵器になる点は悪くない。

所長の東郷の下には「K-55」を埋めた場所の目印というテディベアの写真と「三億円を用意しろ」という脅迫メールが届いた。犯人は研究所を解雇された葛原という研究員だったが、この直後、警察から事故で葛原が死亡したという連絡が入る。

さぁ、事件スタートと思ったら犯人死亡と別な意味で急展開を迎える。これがそこそこコメディっぽく進んでいくので全然緊張感が無く、そのギャップが笑いを誘うのが良かった。思わずほくそ笑んでしまう。

葛原の遺品には「K-55」は無く、テディベアに埋め込まれた発信機の電源は4日後の金曜日までしか持たない事がわかる。気温が10℃を超えると容器が破裂するため、東郷は主任研究員の栗林に大至急「K-55」を回収するように命令する。


栗林の上司である研究所の所長 東郷は典型的なダメ人間で責任を取るべき人間が責任を取らず、全て栗林に押し付けると言う展開が終始行われる。これと反抗期の息子の組み合わせで栗林は悩むがこれが、後のどんでん返しにつながっていくのが面白い。

林は野沢温泉スキー場でテディベアを捜索し始めるが、久々のスキーで醜態を晒すばかりで、立ち入り禁止区域で深雪に嵌り救助を呼ばれ、翌日は滑走禁止の林の中へスキーで突っ込み足首靭帯を負傷してしまう。

このスキーのシーンが一番笑えるシーンになっている。とにかく笑わせに来るので醜態そのものが見所にもなっている。小さい子供にすら馬鹿にされるは本当に笑った。

その後、足を負傷しているがそれでも「K-55」を探しに行こうとするが、体が思わず動かず、その時救助隊の人に栗林は咄嗟に「新薬を隠されてしまった」と二人に嘘をつき、二人を「K-55」捜索に巻き込む事に成功する。しかし、そんな彼らの一部始終を見つめる不審な男がいた。

その不審な男はあからさまに怪しく動くのでめちゃくちゃわかりやすい、この辺りもコメディっぽく作っているので緊張感のあるシーンも殆ど笑いに変えているので事件なのに笑っていると言う面白い事になっている。

流石に事件ものだけに、「K-55」の回収を巡る展開は結構考えられていて、先回りしてる人物が複数して、実際は誰が先回りしてるかが上手く伏せられているので展開はよく考えられている。

その他に、栗林の息子が何故反抗期なのか?その回答も作中に明かされるが、息子なりの表現方法である事、本音を言い合えばわかりあえる親子愛、この辺りは非常にしっかりしている。

ただ難点を上げるとすると、スキー場にいる親子の絆のシーンは無いと全体のストーリーが繋がらないが不要に見える。蛇足感が拭えない、主人公の栗林親子の絆のシーンは結構良かったのでプラマイゼロかなぁ?

最後に一言

事件ものだけどコメディ色も欲しいって人にはぜひオススメしたい作品で、事件自体は大きいものなんだけど、見ていくとバカバカしいなぁって、笑いながら見られる作品なのでゆる~く見るには最適な作品。

作品の概要

公開日:2016年11月26日
監督:吉田照幸
脚本:吉田照幸、ハセベバクシンオー
主な出演:阿部寛、大倉忠義、大島優子、柄本明

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上映時間:109分
鑑賞方法:映画館、Blu-ray
映画館での鑑賞回数:1回