【映画の感想】スマホを落としただけなのに

2019年8月8日感想, 日本映画スマホを落としただけなのに, 中田秀夫, 北川景子, 千葉雄大, 大石哲也, 成田凌, 田中圭

初めに

原作小説を元にしたサスペンス作品でスマートフォン(以下スマホ)は今現在、日常で使うものになっていて、スマホを落とした場合、その後をどうなるかを描いた作品。

自分が思った感想

本作品は3つの視点でストーリーが進んでいき、男(スマホを拾った人)稲葉麻美(派遣社員の女性)、毒島徹(刑事)この3人を中心にストーリーが展開していく。

ストーリー冒頭、稲葉麻美の恋人の富田誠はプレゼンの為に客先でタクシー移動をしていた。その時、タクシーは渋滞に巻き込まれ、時間に間に合わない思った富田はタクシーを降り、電車移動をしようと考える。

しかし電車も運転を見合わせており、この状況を上司に報告しようとスマホを取り出そうしたら、そのスマホが無かった。富田はタクシーの中にスマホを置き忘れた事を思い出す。

そして、稲葉麻美の元に富田の携帯から着信が入る。「スマホを拾ったものですが」と名乗る男性はスマホを横浜のカフェに預けるので取りに来てくださいと告げ、富田の携帯を落とした事件は終わったと思われた。しかし、戻ってきたスマホは後に麻美と富田に悲劇をもたらす。

別の所で神奈川県丹沢山地で動物によって掘り起こされた白骨死体を捜査する。土砂が崩れて新たに白骨死体が見つかり、連続殺人として捜査を始める、刑事の毒島、部下の加賀谷と共に捜査を始め、にはいくつかの共通点が見つかる。それは10代~30代の女性が殺され、髪の毛の一部が刈り取られ、腹部をメッタ刺しにされている事だった。

更に別の所である男はパソコンの前で富田のスマホの内部を解析していた。それは富田のスマホを拾った張本人で富田のスマホに入っていた麻美の画像がキッカケで麻美に興味を持った男は、ストーカーの如く麻美の身辺を調べ始める。それは後に富田にも大きな影響を与える。

スマホを落とした後の事を上手く描いており、最初の部分だけでも現実でも起こりうる事なのでリアリティが高かった。特にスマホのロックをどの様に解除するか?推測可能な範囲でネットを探りそれを見つけるあたりよく出来ているなと感じた。今のスマホは指紋認証等があるもののパスワード設定で解除できてしまうあたり上手く作っている。

それと若干現実味から逸れてしまう所があるがスマホを完全にハッキングして位置情報や入力内容の全てを盗み取る所は演出面で結構よく出来ている。(これがiPhoneで無く、Androidなら現実味が強かったんだが・・・)

その他に音声データを加工して偽の音声を作ったりと、ただ知らずに聞かされたら偽音声とわからない様になっているシーンも見事。

その他だと麻美はソーシャルメディアに氏名と生年月日の個人情報(Facebookが元になっている)をアップロードして、尚且つそれを長い間放置していた為、その情報を元に麻美はネット上で男性に付きまとわれる。設定はありえそうで怖かった印象を与えている。(しかも相手は富田の友人を偽装してくる。)

ストーリーが進むにつれ、内容がどんどんエスカレートしていき、富田のクレジットカード番号が盗まれ不正利用にあう、別の視点でその際どうしてクレジットカードの番号が悪用されるか?、連続殺人の関連性は?などが特に警察側の視点が面白く、解説入りなのでわかりやすいだけでなく3つの視点が目まぐるしく動く展開はサスペンスらしさが出ている。

ただ、一点残念に感じるのは後半の展開が唐突すぎるのと、終わらせ方が若干雑だと言うこと、特に後半のラスト付近はスマホそのものが関係ないのではないか?とツッコミを入れたくなった。なんだろう、後半に入った途端に質が下がったそんな印象

最後に一言

後半を除けばかなり良い作品で、サスペンスものとしても悪くない、後半部分が雑って事を除けばおすすめしたい作品。

作品の概要

公開日:2018年11月2日
監督:中田秀夫
脚本:大石哲也
主な出演:北川景子、千葉雄大、成田凌、田中圭
上映時間:117分
鑑賞方法:Blu-ray