【映画の感想】T-34 レジェンド・オブ・ウォー

外国映画, 感想T-34 レジェンド・オブ・ウォー, アレクサンドル・ペトロフ, アレクセイ・シドロフ, イリーナ・ストラシェンバウム, ヴィンツェンツ・キーファー

初めに

リアルを徹底的に追求した、戦車アクション映画、クラシックな戦車とVFXの融合が織りなすエンターテインメント作品

自分が思った感想

1941年、第二次世界大戦の真っ只中の出来事、ある2名の兵士はナチス・ドイツ軍に戦車で襲われていた。その襲われている彼らはソ連兵で雪原を車で逃げていた。ナチスの戦車と車では分が悪く、戦車の砲撃1発で車は簡単に倒されてしまう状態だった。

しかし、車を運転していたニコライ・イヴシュキンは戦車の特徴をよく掴んでおり、砲撃と装填のタイミングを見計らって、戦車の発砲を避けきり基地に戻る事に成功する。

基地に戻ったイヴシュキンはナチスの戦車から車で逃げ切った事を将校に報告するが、その話を聞いた将校は基地に残っている最後の戦車T-34をイヴシュキンに与え、小隊の車長として任務を任される。

その任務は前線の歩兵の力を借りてナチスの戦車中隊に奇襲を仕掛けると言う事だった。イヴシュキンが持つ感性はナチス戦車がどんな動きをするかある程度読んだ上で、砲手に命令を下し、奇襲の初手で1発の砲撃で2両の戦車を撃墜するなど、イヴシュキンの戦略が上手く進んでいるように見えた。

しかし、ナチス側は戦車中隊と言う事もあり、イヴシュキン側はT-34が1両なので次第に窮地に追い込まれるようになる。激しい戦車戦の中で、砲弾をかする音で気絶するもの、砲弾の破片で死亡する兵士など、イヴシュキン側は戦車のダメージより操縦をしている人間の方が深刻だった。

ナチス・ドイツ軍で今回の作戦を指揮している。イェーガー大佐がのる3号戦車とイヴシュキンのT-34との一騎打ちになるが、不運が重なりナチス側が勝つ事になる。イヴシュキンは、イェーガー大佐に囚われ、捕虜となる。

最初は雪原で戦車から逃げるのだが、この時の演出は実に見事で実際の戦車を使ったシーンなど重量感は半端なく、戦車が動くシーンは思わず息を飲む事請け合いで更には発砲時の砲弾が砲塔から出る時のシーンは見事といいたい。

そしてT-34とナチスの戦車中隊との対決は負けてしまうものの、頭脳戦と言っていいイヴシュキンの戦術は見事でナチス側をどうやって撹乱するか?が上手く描かれており、「コレは行ける!」って思うくらい手汗を握る戦いとなる。

イヴシュキンが捕虜になってから3年が経過した1944年、イヴシュキンはナチス将校の命令を無視を続け、拷問を受ける毎日だった。イヴシュキンは仲間を失い失墜の日々に陥っていた。

別の場所でイヴシュキンが囚われている強制収容所では、イェーガー大佐も同じ収容所で戦車兵を育成する為の人選を選別していた。イェーガー大佐はその中で、以前一騎打ちをしたイヴシュキンの写真を見つける。

実はこの段階でイェーガー大佐は顔しか覚えておらず、イヴシュキンが拷問を受けても名前や階級を口に出さなかったので強制収容所ではイヴシュキンの名前自体知らないと言う事態が3年も続いていた。

しかしイェーガー大佐は、ドイツ語とロシア語の通訳が可能なソ連の捕虜の女性でアーニャを連れイヴシュキンが囚われている監禁部屋でイェーガー大佐がアーニャの通訳を使いイヴシュキンの名前と階級を聞き出す。

聞き出す際、イヴシュキンが喋らないとアーニャを目の前で銃殺をすると言う脅しに屈した為だった。イヴシュキンは牢から出て、イェーガー大佐の命令により、収容所に居る約18000人の囚人から戦車に乗る人物を人選する。

人選された人物3人とイヴシュキンはイェーガー大佐から、ナチスが押収していたT-34を整備して、ナチスの戦車との訓練を行うと言う命令をイヴシュキンに下す。

イヴシュキンは戦車の中を調べるが、腐敗している死体が散乱していた。だが死体の下に6発の砲弾を見つける。イヴシュキンはイェーガー大佐に戦車の中に眠る死体を葬りたいと願い出るが、イェーガー大佐はそれを受け入れる。

イヴシュキンは死体を布で包む際に、砲弾も隠し、葬ると同時に砲弾も一緒に埋め隠すのだった。イェーガー大佐からは、戦車を演習の日まで動くように整備を行い、砲弾無しでナチスの戦車兵と演習を行う事を通告する。

イヴシュキンは隠した弾薬を上手く使い、不可能な脱出計画を考えるのだった。そしてT-34の整備も終わり、演習当日。

イヴシュキンは捕虜3人と6発の砲弾で脱出を行うのだった。脱出の途中でアーニャを戦車乗せる事を計画に入れながら演習を始めるのだった。

ここからは整備が完了しているT-34が強制収容所を脱出となるが、その時の戦車戦は明るい昼間での戦いだが、明るさを生かして煙幕でT-34が最初にマウントを取ったりと雪原での奇襲同様に面白い戦術を建てるがコレがやはり見事で、戦車で車をなぎ倒すシーンは痛快だった。

更に強制収容所から脱出した後も燃料残や空腹との戦いをどう乗り切るか?この辺りも考えられており、地図をアーニャに事前に盗ませておいて地域情報を把握していたりと一手二手と先の事を考えるのは見事だった。

それ以外だと、戦車での夜戦もあるが、こちらも地形を活かした戦術が多く見られ、夜戦に入る段階で砲弾の残りがほぼ無い状態でどう戦うか?歩兵戦で上手く撹乱したりと上手く考えられている。

後は、戦車の見せ方がとにかく上手く、どんな風に戦うか?がしっかり練られており見ていて飽きない作りになっている。

ただ難点も幾つかあり、VFXでの演出がただのCG演出になっている箇所があり、実際の戦車に見えないシーンがある箇所があった。しかもパッと見で気がつくシーンだけに気になってしまう。

そして、本作はロシア語とドイツ語しか出てこないので、聞き慣れてないと中々キツイと感じた。(自分の場合ロシア語はほんの少し聞いた事がある程度)

最後に一言

戦車映画としては、かなりのクオリティを誇る。しかも大半が戦車戦を占めるので、フューリーみたいに歩兵対戦車とかの戦いではないので、戦車対戦車の戦車戦を実写で見たい人には是非オススメしたい作品。

特にガルパニストの方は必ず見るべきの映画ある事は確かである。

作品の概要

原題:T-34
日本公開日:2019年10月25日
監督:アレクセイ・シドロフ
脚本:アレクセイ・シドロフ
主な出演:アレクサンドル・ペトロフ、イリーナ・ストラシェンバウム、ヴィンツェンツ・キーファー
上映時間:113分
鑑賞方法:映画館
映画館での鑑賞回数:1回

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