【映画の感想】新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

2019年7月25日劇場アニメ, 感想エヴァンゲリオン, 三石琴乃, 宮村優子, 新世紀エヴァンゲリオン劇場版, 林原めぐみ, 緒方恵美

初めに

当時のアニメ映画ではあまり見られなかったテレビ放送後の続編作品。(当時は劇場アニメは単体で見られる作品が殆ど)EVAの場合、厳密に言うとテレビシリーズで未完成だった25話、26話のリメイク版と呼べる内容となっている。

おことわり

テレビシリーズ、本作のネタバレを含む内容になります。

自分が思った感想

最初にテレビシリーズ24話終了直後から始まる。その為、テレビシリーズを鑑賞済み、前提の作りなので前後の説明は一切無い。初見鑑賞は無理と言える内容と言える。(それもあってかテレビシリーズの再放送を深夜に何回か行っていた。)

25話は全ての使徒を倒したNERVに対し、サードインパクト発動を目論むゼーレが戦略自衛隊(戦自)を使った武力占拠を開始する。25話ではテレビシリーズ後半では抑えられていたアクションシーンが大幅に増え、ネルフ本部を戦略自衛隊(人の手で)が壊滅に追い込んでいく様子は驚かされる。

特に戦略自衛隊が行っている事は虐殺でありテレビシリーズで表現に制限があったが、劇場作品となったことでそれが取り払われている。非戦闘員への無条件発砲を許可すると言う無線がそれを物語っている。

施設が次々と破壊・占拠されていく中、シンジは戦自隊員に発見され殺されそうになるが、生きる意思を失くしていたシンジは抵抗すらしなかった。この時のシンジは友人であり使途であった渚カヲルをこの手で倒したと言う、罪悪感に苛まれている。

それをミサトが寸前で救出するが、移動中に銃撃に遭って負傷し、シンジにEVAで戦うよう言い残す。一方、廃人状態だったアスカは覚醒し、EVA弐号機で戦自の部隊を壊滅させるものの、ゼーレが送り込んだEVA量産機9体の襲撃を受ける。

25話の最大の魅力はEVA同士の戦いでアクションシーンも迫力があり、戦っている最中に地表がどんどん崩れていったりと細かい表現がよく出来ている。倒し方もバライティ豊富で頭を潰す、剣で真っ二つに切る等、倒すのは変わりないが展開はかなり良い。

今回セントラルドグマ中を使った戦いで広範囲で戦うので建物にEVA量産機を叩きつけたりと今まで見られなかった箇所が多く登場する。ただ若干距離感が感じられない所があるが

同時に25話はトラウマだらけと言う人も居る位で、弐号機の最期や戦自の行動は本当にダメな人には見る事そのものがキツイとも言える。

25話ラスト驚かされるのは、エンドロールの扱い方で25話 Airの段階ではエンドロール(本編の真ん中)しかも声優さんがどのキャラを演じているかの記載が無い、そして26話 まごころを、君に、ではエンドロールと無い。色々な映画の法則をブチ破っている印象を受けるがテレビシリーズの延長と考えれば納得の行く作りではある。

26話の最終話、シンジを乗せたEVA初号機が依代となりEVA量産機9機を使いサードインパクトを始める。これはシンジが25話の最後に弐号機が無残な姿に変えられた事による叫び声で月にあるロンギヌスの槍が初号機の元に現れる事がキッカケとなっている。

26話はアクションシーンは無く、人間の心理状態を描いているシーンが多い、その中には苦悩や官能も含まれる。(直接的な性的要素すらある。)ただ26話は全体的にわかりづらいと言える内容で、初見で内容を把握出来るかと言うとまず無理だと感じた。

サードインパクト=人類補完計画の意味を明かされるが詳細な説明はその他の用語にかぶせた上で説明をしてくるので内容把握が難しい。字幕が無いと把握しづらいのは?と思った。

その他にラストの展開は見ただけでは理解出来ずに終わってしまう。25話では直接的なグロテスク表現で26話は直接&間接的な官能的な表現となっており、人によってはトラウマを植え付ける為の映画とも言われることがある。

最後に一言

ラストは賛否両論ではあるが、それでも本作が与えた影響は大きい。アニメ映画は家族で見るものと言う概念をぶち壊しているあたり、意欲的な作品と言える。この作品が無かったらテレビシリーズ終了後を描いたが多く出る事は無かったのでは?と思った。

作品の概要

公開日:1997年7月18日
監督:庵野秀明、鶴巻和哉
脚本:庵野秀明

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主な出演:緒方恵美、三石琴乃、林原めぐみ、宮村優子

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上映時間:87分
鑑賞方法:映画館、VHS、DVD、UMD Video、Blu-ray
映画館での鑑賞回数:2回

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