【映画の感想】羊たちの沈黙

2019年10月4日外国映画, 感想アンソニー・ホプキンス, ジョディ・フォスター, ジョナサン・デミ, スコット・グレン, テッド・タリー, 羊たちの沈黙

初めに

殺人犯と女性FBI訓練生との奇妙な交流を描いた作品で、交流を猟奇殺人事件の真相を明らかにしていく、タイトルにもある羊たちの沈黙の意味も徐々に明らかになっていく。

自分が思った感想

主人公であるクラリス・スターリングは女性でFBI捜査官を目指すために日々訓練に明け暮れていた。その訓練の途中でクラリスはジャック・クロフォード主任捜査官に呼び出される。

クロフォード主任捜査官のオフィスルームには若い女性が殺害され皮膚を剥がれるという連続猟奇殺人事件の写真や新聞記事が貼られていた。それを見たクラリスは動揺すること無く、クロフォード主任捜査官を待ち続けた。

クロフォード主任捜査官がオフィスルームに到着し、彼はクラリスに任務を依頼する。

  • 監禁中の連続殺人犯たちの心理分析を開始、未解決事件の解明の為に行う
  • 対象人物は精神科医のハンニバル・レクター
  • 基本的に監査報告をする

クロフォード主任捜査官が依頼をした背景には、現在バッファロー・ビル(事件名と人部名を兼ねている)と言う猟奇殺人事件が起きており、レクターに協力依頼をしているがレクターは協力を拒絶していて、クロフォード主任捜査官が協力を依頼しても効果は無いだろうと踏んだ部分もあり、監査報告は協力を得られなかった時の最低限の捜査報酬としている。

依頼を受け、クラリスはレクターが収容されている精神病院に向かう。そこでフレデリック・チルトン医師に会い、レクターがどんな人物かを聞くがそこでチルトン医師はレクターの事を話し出す。

  • レクターは完璧な異常者だが研究対象の材料としては良い素材
  • レクターは元精神科医なので普通の尋問は通用しない
  • レクターは人肉を食べる人物で、以前看護師を襲った事がある。

レクターがとても厳重な監禁病棟に収容されており、何をするかがわからないから固いものを渡さない事や物を受け取らないなど細かい注意事項をクラリスに告げ、クラリスはいよいよレクターへの対面を開始する。

  • 最初はクラリスとレクターの腹のさぐりあいから始まる。
  • クラリスが自分の事を話す事を条件にバッファロー・ビル事件について説明を行う
  • 精神科医らしくレクターはクラリスの分析を行う

だが、これだけ話をしても大きな収穫は得られなかったが、最後にレクターはクラリスに一つ助言をする。

昔レクターの患者だった、ミス・モフェットを捜し出せと言う。クラリスはその言葉を受け取り監禁病棟から出るのであった。

クラリスとレクターの会話はテンポが良く、どちらが上手かは、流石に元精神科医だけあってレクターの方が一枚上手だが、クラリスも会話の中でレクターの言葉を上手く汲み取り、レクターの上手に回る事もある。

本作は猟奇殺人事件がメインでもあるが、元精神科医レクターの饒舌な台詞回しで回りを翻弄して、レクターを上手に回っていたとしても実はレクターの手のひらで弄ばれているなど役回りも含めた演出がとにかく抜きん出ている。

クラリスはレクターのミス・モフェットを捜し出せの言葉の元にモフェットを探そうとするが、レクターは逮捕される前に患者のカルテは全て破棄をしており、レクターの過去の資料を見てもなんの役にも立たない

クラリスがレクターの元を離れたとしてもレクターの手の中で踊っているクラリスだが、レクターの出身地などを洗い出す事でレクターの地元でモフェットが貸倉庫を借りていることがわかる。

これもレクターが仕組んだ遊びで、貸倉庫の謎は解けたクラリスはレクターに貸倉庫の答えを叩きつける。この段階でもクラリスはレクターの手の上で弄ばれていた。

そんな中、再度猟奇殺人事件が起き、クラリスは捜査に向かうが今回は殺され方が異なる・体内に虫が生息していたなど、今までと違う事件の展開となる中、更にはルース・マーティン議員の娘のキャサリンがバッファロー・ビルに誘拐されたと報道される。

幾つもに重なっていく事件だけど、終始レクターにしてやられるシーンが多い、元精神科医と言う設定を上手く使い、言葉巧みに色んな人物を動かしていく所は中々絶妙な所だった。

ただ、猟奇殺人事件を扱っている関係上、皮を剥いだ死体が登場するなど、猟奇殺人の部分が苦手な人には勧めにくい側面もある。それと続編がある関係上一部スッキリしない終わり方をするので、気になる人は気なる所か

後はタイトルの羊たちの沈黙の意味は説明は出てくるが少々理解しづらい所がある。

最後に一言

殺人事件の映画ではあるが、台詞回しが絶妙で台詞回しが印象に残る良作で、言葉でいかに相手の優位に立つかなど言葉の取捨選択を吟味してると感じられる作品だった。

作品の概要

原題:The Silence of the Lambs
日本公開日:1991年6月14日
監督:ジョナサン・デミ
脚本:テッド・タリー
主な出演:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、スコット・グレン
上映時間:118分
鑑賞方法:Blu-ray