【映画の感想】殿、利息でござる!

2019年8月12日感想, 日本映画中村義洋, 千葉雄大, 妻夫木聡, 松田龍平, 殿、利息でござる!, 瑛太, 竹内結子, 西村雅彦, 鈴木謙一, 阿部サダヲ

初めに

18世紀に仙台藩の吉岡宿で宿場町の窮状を救った町人達の記録、国恩記を元にしているが、コメディ作品らしく笑える・痛快な展開が多く盛り込まれている。

自分が思った感想

1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿。仙台藩の宿場町には宿場町間の物資の輸送を行う「伝馬役」が課せられており、通常は藩より宿場町に助成金が支給されているのだが、吉岡宿は藩の直轄領ではないため助成金が支給されていなかった。

冒頭でわかるように費用は住人が全て負担をしており、その為、破産・夜逃げが相次ぐこととなる。そこで造り酒屋の当主・穀田屋十三郎は、町の窮状を訴えるため、代官に訴状を渡そうとするが、丁度同時期に帰って来ていた茶師・菅原屋篤平治に命が危険であると止められる。

代官に訴状は当時、打ち首獄門になる可能性もあったので篤平治が止めたのはその為である。ある日の晩、未亡人ときが営む煮売り屋「しま屋」で篤平治は偶然一緒になった十三郎だが篤平治は浅野屋で借りたお金の利子をむしり取られたと愚痴る。

両替屋 浅野屋の当主は穀田屋十三郎の弟にあたり、生まれは浅野屋で、穀田屋には幼少期に養子に出された経歴がある。そんな篤平治は十三郎に浅野屋に宿場に銭を落とすようにと言うが、その時、篤平治はふと思いつく「利息で、ござる」と

これはお上であるお殿様に銭を貸し、その利息を頂き、利息を伝馬に回し、伝馬の費用を気にしなくて良くなるので百姓は自分の商いに精を出せるようになるのでは無いかと考える。

その話を聞き、十三郎は妙案だと思い、宿場全体を巻き込んだ騒動が起きる。最初は篤平治は思いつきでお上に銭を貸すにしてもまとまった銭が無いと出来ないし儲け話はないと諭し実行は不可能(その金額は千両、現在の価値にして約3億円になる。)と考えるが、宿場でまとまった銭が集まる見込みがたったのでお上に銭を貸す計画を進める事になる。

当然、一筋縄では行かず、仙台藩の出入司(財政担当者)が提案を却下したり、更に銭が必要になったり、途中で浅野屋が協力を申し出てきた際、出す銭の量の多さに劣等感を抱いた十三郎が途中で一度計画から降りたりと騒動が起きる。

しかし、騒動は起きるが暗い展開は無くとにかくコメディチックで進んで行くので笑いながら見ることが出来る。それに時代劇の作品ながら、刀を抜くシーンは一切なく殺伐した雰囲気が一切無い所も見所である。

ただ、作品の中では無く宣伝方法で気になったのだが、穀田屋十三郎を演じる 阿部サダヲさんが中心と言う告知なのだが、実際は菅原屋篤平治を演じる 瑛太さんが中心になっている事が多いので(最初に出てくるのも篤平治である)予告編を知っていると見ててあれ?って思うかもしれない。

最後に一言

実話をベースにしていて、実際は重苦しい感じの作品なんだろうけど、明るく、コメディに仕上げている為、とてもとっつきやすい作品になっている。笑える時代劇ならこの作品をおすすめしたい

作品の概要

公開日:2016年5月14日
監督:中村義洋
脚本:中村義洋、鈴木謙一
主な出演:阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、竹内結子、千葉雄大、松田龍平、西村雅彦

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上映時間:129分
鑑賞方法:映画館、Blu-ray
映画館での鑑賞回数:2回