【映画の感想】ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-

2019年9月13日劇場アニメ, 感想ヴァイオレット・エヴァーガーデン, ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-, 寿美菜子, 悠木碧, 浦畑達彦, 石川由依, 藤田春香, 鈴木貴昭

初めに

テレビシリーズの外伝作品扱いで、テレビシリーズでは美しく繊細な作風で話題を読んだ作品、劇場アニメ作品としては珍しくシネマスコープ(21:9)で制作されている作品。

自分が思った感想

物語の冒頭、一隻の船が大陸南部のライデンシャフトリヒ国の首都・ライデンに向かっていた。そこで一通の手紙を見ながら、一人の子供が船から街に付くのを待ち遠しく見ていた。

そして、次にクラウディア・ホッジンズ郵便社(C.H郵便社)に移る。C.H郵便社で働く一人のヴァイオレット・エヴァーガーデンに依頼が来る。それは、由緒ある貴族・ヨーク家の娘、イザベラ・ヨークの家庭教師を3ヶ月間寮で共に過ごしながら教えると言う事だった。

本作は、外伝作品の扱いとなっているが、外伝作品は比較的主人公が変わる事があったりするが、今作はC.H郵便社で働くヴァイオレットの物語になっており、ヴァイオレットの日常の一つとして扱われる。(本編で深堀りされるヴァイオレットの過去の話はほぼ出てこない)

ヴァイオレットの基本的な設定を上げるとこんな感じになる。

  • ヴァイオレット自身が孤児である事。
  • 戦争で両手を失っており、義手である事。
  • 身体能力が非常に高いが代わりに、非常があまり豊かではない。
  • ヴァイオレットは手紙を代筆する仕事をしている。

本作はヴァイオレットの設定さえ知っていれば、他のキャラクターの事はあまり知らなくても問題ないように作られている。初見さんも見られる点は高く評価したい。

ヴァイオレットはイザベラ・ヨークの住む、美しく花が咲くが監獄の様な寮に向かった、最初ヴァイオレットはイザベラに家庭教師の要件を伝えるが取り付く島が無かった。

そしてヴァイオレットはイザベラと共に学び舎に向かうが、ヴァイオレットのスタイルの良さなど、他の女生徒を釘付けにする程だったが、イザベラはヴァイオレットに対して劣等感を抱くようになる。僕の人生は何もない情熱も希望も、と嘆いていた。

そんなある夜、喘息を持っているイザベラは寝ている時に突然咳き込むがその時、ヴァイオレットが介抱をする。イザベラはヴァイオレットの優しさにより、心を次第に開くようになる。

イザベラはヴァイオレットと一緒に過ごす内にイザベラはヴァイオレットに自分の過去を語るようになる。イザベラは自分が孤児である事、イザベラ・ヨークは貴族になった時の名前で孤児の時の名前はエイミー・バートレットだった。

孤児のエイミーは非常に貧しく、雪の降る寒い街でほそぼそと生活していた。そんなエイミーはある日、小さな女の子が一人で雪の中をポツンと一人で居ることに気がつく、その女の子はエイミーに懐いてきた、それをキッカケにエイミーはその女の子を自分の妹にする事を決める。

エイミーはその子をテイラーと名付け、貧しいながら2人で楽しく生活をしていた。しかしその時間は長く続かず、エイミーは戦争が原因でお金が稼げずに居た、貧困に陥る中、エイミーの前にある人物がやってくる。

その人物はヨーク家の当主で、エイミーはヨーク家の血を引く貴族でヨーク家が血眼になって探していた。当主はエイミーに一つの提案をする。テイラーの身柄を保証する代わりに離れ離れになるがヨーク家に戻る事。

エイミーは、ヨーク家に戻る事を決意する、別れの際、泣きじゃくるテイラー、二人は再度会うことは無かった。

イザベラから過去を聞いたヴァイオレットはイザベラに手紙を出す事を提案する。手紙なら届けられるのです、普段言えない心の内も・・・と、でもイザベラは手紙を内容が思いつかないと言うが、ヴァイオレットは手紙は自分が代筆する事を申し出る。

そしてヴァイオレットはタイプライターで手紙を打ち始める、イザベラではなくエイミーとして、妹のテイラー宛に思いを手紙に乗せる。

今作は散りばめられた伏線が非常に見事で、前半に出てきた内容であまり関係ないだろうなって思うシーンですら細かく設定付されており、それが後半に集まって行く過程は感動すら覚える。

何より、テレビシリーズすら息を呑む程の美しく繊細な作画は大きなスクリーンで更に美しく細部まで見事に表現されていた。細かい動きを一つとっても圧倒される。

最後にエンディング曲のエイミーだが、歌詞が非常に素晴らしく、作品全体の内容を歌詞に散りばめられている。曲名は名前の通りエイミー・バートレットから取っており、歌詞の一つ一つが思いとして乗せられている。

最後に一言

作品全体が非常に素晴らしく、ストーリー展開、作画、演出どれをとっても全てが綺麗に織りなしている作品で寂しげで儚く、でも希望がある、そして余韻がいつまでも残る素晴らしい作品だった。

自分はこのヴァイオレット・エヴァーガーデンって作品を知ることが出来て非常に感謝している。

作品の概要

公開日:2019年9月6日
監督:藤田春香
脚本:鈴木貴昭、浦畑達彦
主な出演:石川由依、寿美菜子、悠木碧
上映時間:90分
鑑賞方法:映画館
映画館での鑑賞回数:2回